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第二次世界大戦の鹵獲フェス・東部戦線の情景が爆誕する「タミヤ ソビエト陸軍 指揮官・スタッフカーセット」

▲もうオメーのクルマじゃね~から!!

 キューベルワーゲンといえばドイツ軍の万能軽車両、というのは間違いないんですが、実はドイツ軍の敵であるソ連軍によってもそれなりの台数が使われています。第二次大戦では「パクった敵の装備を勝手に使う」というのはよくあること。特に東部戦線(第二次世界大戦におけるドイツVSソビエトが中心となった戦い)ではドイツ・ソビエト両軍ともに相当な量の装備品をガッポリとパクったりパクられたりしておりまして、「国籍マークさえ書き換えちゃえば我が軍の備品」というのが当たり前になっております。

▲キューベルの前で何やら話すソ連軍将校! 違和感ある~!
▲説明書はこのキット専用のものも付属しています

 というわけで、ソ連がパクったキューベルワーゲンと、それを乗り回す将校の一団を立体化したのが「ソビエト軍指揮官・スタッフカーセット」です。なんせキューベルワーゲンは非常に幅広い戦域で使われた車両なので、フィギュアとの組み合わせで無限にバリエーションが発売できることもあり、タミヤはこれ以外にも「キューベル×フィギュア」のキットを色々と発売。今回のソ連キューベルは、車両を作ったのはタミヤ、フィギュアを作ったのはICMというコラボレーション的アイテムです。

▲フィギュアはランナー1枚に収まってます
▲手を後ろで組んでいるポーズを再現するため、両腕が1パーツになってます
▲勲章は立体的な整形。そして服の裾が別になっているのも嬉しい
▲塗り分けが難しすぎるであろう肩章と勲章は、デカールでなんとかなるようになってます

 ICM製のフィギュアはランナー1枚でのシンプルな構成。パッと見で「胴体と両足と両腕と頭だね」とわかる、堅実な構成となっています。が、後ろで手を組んだ将校の両手は組んだ状態で1パーツになっていたり、制服の後ろの裾が別体になっていたりと、痒い所に手が届く分割。ジャケットの裾がもったりしてると服っぽく見えなくてちょっと残念な気持ちになるので、この分割は地味に嬉しい。塗り分けが面倒な勲章や肩章用に、デカールがついているのもありがたいです。

▲キューベルは後席の作りがちゃんとしてるので、将校が4人乗っても全然余裕ですね

 組み上がるとこの感じ。車両自体は以前から発売されていたタミヤのキューベルワーゲンと同じものです。ソ連軍の将校ならではの大量にぶら下がった勲章や、袈裟懸けに着用するサムブラウンベルトなども、立体的に成形されていて好印象。ソ連軍将校の上衣は詰襟で5つボタンのジャケットとルパシカ型の制服の二種類がありまして、このキットではそれらが混ざった形で立体化されています。

▲右のおじさんが腰にくっつけてるのがマップケース。デカい腕時計みたいなモールドの部分はコンパスのはず
▲ケースから取り出した地図を、右の人が持っているわけですね

 ちょっと面白いのが、開いた状態のマップケースのパーツが付属している点。国籍問わず将校のフィギュアには割とよくついているパーツではあるんですが、通常は閉じたものが付属しがちです。マップケースという名前の通り中には畳んだ地図が入っていまして、その他にも地図に情報を書き込む筆記用具や分度器などの測定器具、方位を知るためのコンパス、電卓がない時代に使われていた計算尺などが入っています。ランドナビゲーションに必要な道具がひとまとめになっているという、将校ならではの装備品なわけですね。マップケースを開いた将校と、そのケースから取り出した地図を持っている将校が並んでいるという、シチュエーション的にも非常にわかりやすいキットです。
 というわけで、たとえ敵軍の車両だろうと使い勝手が良ければパクって乗り回すという、東部戦線らしいシチュエーションのキットとなっております。一般兵士とは違う勲章だらけのフィギュアもちょっと珍しいですし、他のソ連戦車などと組み合わせても面白いはず。色々と使い勝手が広そうな一品です。

しげるのプロフィール

しげる

ライター。岐阜県出身。元模型誌編集部勤務で現在フリー。月刊「ホビージャパン」にて「しげるのアメトイブームの話聞かせてよ!」、「ホビージャパンエクストラ」にて「しげるの代々木二丁目シネマ」連載中。プラモデル、ミリタリー、オモチャ、映画、アメコミ、鉄砲がたくさん出てくる小説などを愛好しています。

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