

ザラ―っと出ましたモルカーのプラモのパーツたち!色とりどりで組み立て簡単……それだけでレビューが終わると思わないでよね。というわけで、グッスマから発売された『くみたてモルカー』における主人公機(本当に!?)、ポテトを手に入れたのだ。それにしてもこのプラモ、言いたいことが多すぎる!順番に行くぜ……。

まずパーツを外すのに工具がいらない。ゲート(枠とパーツを繋ぐところ)が点で接しているので力を入れてフンスとやればパキッと取れる。これは買ってきて食卓の上でいきなり組むことができるということであり、なんか用意するという段取りが不要なため、例えば友達やパートナーにいきなり叩きつけてもその場で組み始められる。まったくプラモの準備をしていない冬山のテントの中でも……。そんな状況があるかどうかはわかりませんが……。

構成はわりと単純で、十字に組んだ桁に外装となるパーツを組み付けていく仕様。窓を先にはめるとこれはモルカーなのかなんなのかわからなくて、山頂は見えているが道がどうなっているのかわからないワクワク感があります。しかし窓の形がファジーで前後左右がわからなくなりそう。遭難寸前!


色分けは口の内部以外カンペキ(そこはシールで補われます)。マイルドで柔らかそうな曲面がピシーっと合体する様子は普段組んでいるメカのプラモと全然ちがう感触で楽しいですね。

私がビビったのはここ!瞳のパーツとそれ以外のパーツの艶が違うんですよ。モサモサしたフェルト造形のモルカーにおいて、唯一ウェットなテクスチャを持った瞳が饒舌に語るから人々はモルカーに心酔したのだと言って過言ではないでしょう。それにしてもこういうキャラクターって瞳の位置がちょっとずれただけでもすごく違和感を感じるし、顔の曲面と瞳がピタッと合わないと嫌だなぁ……と思いながらこのパーツを顔面にはめ込んでさらに仰天!

瞳パーツを差し込む穴が「D」の形になっているので向きがビシッと決まり、目の位置と向きがどうやってもキマる。ユルいキャラクターなのに、プラモとしてガチンコに「絶対に可愛く組み立てさせる!」という執念がここに表れておるわけです。思わず「偉い!」と叫んでしまったねここで。

そして最後にタイヤを付けるぞ……と思ったらなんか多い。8輪ある。そう、なんとこのキット、一本の棒で左右のホイールを接続した「転がし用タイヤ」と、中心軸からオフセットした位置に可動軸が仕込まれた「ポーズ用タイヤ」を選んで組み付けることができるのです。この機構、昨年発売されたアオシマのLBウラカンにも通じる強烈なギミックです。
とくにポーズ用タイヤの方は4つのタイヤがクルマとは全く違う原理で動くため、「タイヤが回転して走っているのかタイヤごと上下して歩いているのかよくわからん」というモルカーのアクションを表現している。正直「どっちかが入ってりゃ充分成立するでしょ」という意見もありましょうが、お子様がPUI PUIと転がして遊ぶか、ロボットモデルのようにアクションポーズを取らせて飾るか……。これは完成後の「遊び方」に幅を持たせるナイスなアイディアです。

付属の「おねえさん」(これがグレー単色なのがまた良い!モルカー本位で人間はモブですよこの世界は……という感じがブーストされる)も組み立てて完成。ちなみにこの写真では転がし用タイヤを採用。

ポーズ用タイヤを使えばこんな姿勢で飾ることもできてしまうわけです。ちなみに右にある香港屋台のミニチュアはTINYという会社のもので、人間の大きさが先程のおねえさんとだいたい同じ(1/35スケールくらい)だったのでいっしょに並べてみました。ああっ!すでにいろんなシチュエーションで遊ぶ想像が止まらない……。
プラモのおもろいところは組み立てる過程にもありますが、プラスチックだからこそ貼ったり削ったり塗ったりできるという「その先」があるのもまたよろしい。もちろんこのままでも可愛いモルカーではございますが、素材が秘めているポテンシャルを生かしてみなさんも「オレのモルカー」を仕立てましょう。そんじゃまた。