元祖マッスルカーのプラモで出会う、『マッチョスパイのボンドカー』。

 アメリカンマッスルカーのプラモが作りたい。さて何のクルマにしようか?

 アメ車の知識のソースなんてワイスピぐらいしかない僕にとっては、マッスルカーといえばヴィン・ディーゼルだ。そしてヴィン・ディーゼルとくればそう、ポンティアックGTOである。ワイスピにそんなクルマ出てきたっけ?と思った人は間違っていなくて、この車はワイスピシリーズには登場していない(多分)。じゃあ何に出てくるんだというと、初代ワイスピの翌年2002年に公開されたヴィン・ディーゼル主演のマッチョスパイ映画、トリプルXである。

 この映画、スタントやアクションシーンは秀逸だし、めちゃクールなスパイガジェットもたくさん出てくるし、なによりスパイのくせにやたらノリの軽いヴィン・ディーゼルがワイスピとはまた違う方向性でかっこいいので、未視聴の人はぜひ見てほしい。そしてこの映画に出てくるスパイのマシン、すなわち007におけるボンドカー的な存在、それがこの67年式ポンティアックGTOというわけだ。

 このキットはMPCから発売されているもので、スケールは1/25となっている。探してみたけど67年式でプラモ化されているのはこれしか見つからなかった。発売年の情報は見当たらなかったが、おそらく初版はかなり古いキットだと思われる。

 エンジンやバスタブ含め、パーツには位置合わせのガイドのようなものがほとんどない。他のパーツとの位置関係を見てベストフィットポジションを探し、決まったらすかさず接着剤を流し込んでから微妙な位置を調整していく。

 メッキパーツは仮組で、とりあえずクルマの形にする。特徴的な縦二連型のヘッドランプはポンティアックのスポーツモデルの象徴だ。ボディとの間に結構なスキマができるが、後でゴリゴリ削って何とかしよう。ここ以外のパーツの合いはそこまで悪くない。

 組んだ後で知ったが、初期のポンティアックGTOはマッスルカーの元祖のような存在だったらしい。マッスルカーを作りたいという気持ちに対して、とりあえず映画に出てきたかっこいいやつ程度の理由で選んだが、実は超王道をチョイスしていたことがなんだか嬉しい。

 こいつを塗るならもちろん映画に登場するブルーベリー色と決めているが、調色であの色を出すのはなかなか難しそうだ。次は塗料を探しに行こう。ぴったりの塗料はあるだろうか?

ただす
ただす

1989年生まれ。東京の西の方に住む会社員。現用戦闘機とガンプラをよく作っています。