爆アゲなサントラに助けられてドミニクのダッジチャージャーのプラモを完成させた話。

 いやー、しびれたぜ。「やれることだけやって、自分の機嫌がよくなる範囲でプラモを完成させる」がいまの俺的トレンドなんですが、ドイツレベルのダッジチャージャーはなかなかのタフガイ。組み付けにめちゃくちゃ難しいところがあるわけじゃないんですが、シャーシとボディを合体させる仕組みがめちゃくちゃ強引なので、エンジンまわりがちゃんと収まるのかどうなのかを確かめるのがおっかない。「勢いでイケるか?」と思うとうまくハマらないところもあって、現場合わせでシコシコ作業したところもチラホラ。

 こういうときって写真撮って「ここはこんなふうに難しいので気をつけましょう」みたいなハウトゥをやるのが普通かもしれませんが、そんなことよりワイスピのサントラを聴こう。大事なのは「そうやればできるんだ〜」っていう知識じゃなくて折れない心、前に進む気持ち、諦めないスピリッツだぜ。オレの好きな歴代ワイスピのサントラたちと完成まで駆け抜けるぞ!

▲UKのラッパーとUSのラッパーがスーパーコンボ!!語尾の母音を伸ばすワルそうな発音が最高。

 何度説明書を見てもエンジンから伸びるエキマニの後ろに排気管がない。「裏返さなきゃ見えないからいいか……」という気持ちと「そんなことあります!?」という気持ちがバトルを始めますが、ないもんはない。そのまま行くぜ。しかしやっぱアメ車のプラモなので足回りの構造がやたら緻密でいいですね。ガバガバなところと緻密なところの区切り方が日本のカーモデルを組みなれている脳には新鮮に見えます。

▲全世界で7億回再生されている。オレも100回は聴いた。そしてDJで10回はかけた。再生回数がエグい。

 シャシーや室内は全部組み付けてからセミグロスブラックのスプレーでドカンと塗装。最後にチラッと見えると嬉しいところだけ筆で塗っておきます。今回は消化器とハンドルのスポークに色をさしておきました。カーモデルは「室内の塗り分けが楽しい」「反面、大変だし最終的にあまり見えない」のさじ加減が大事だなといつも思っていて、外観がテッカテカになったところで満足度が80%を超えてしまったので室内はまるっと一色に決めました。自分が決めたんだから自分が納得できる。プラモとはなんと身勝手な遊びだろうか!

▲TOKYO DRIFTで意表を突かれた一曲。ワイスピ、こういうチューンが最近かからないよね!!

 これは超危険テク。ウインドウ周りのトリムの彫刻がめちゃくちゃアヤフヤなところがあったので、トリムはタミヤのペイントマーカー(X-11 クロームシルバーは乾燥に時間がかかるけど最高の輝きが手軽に手に入るので最高)を取り出し、フリーハンドででイッパツ描き。近くで見るとヨレてるかもしれないけど、ペン先がフエルトなので、パーツのフチに引っ掛けてカーっと引っ張ると思ったより均一なラインが引けます。失敗するとせっかくのボディの塗装が破滅するのでイリーガルなやりかたですが、とにかく最高速で駆け抜けたいときはイチかバチかでやることがあります。楽しいぞ。

▲TERIYAKI BOYZからの時代を超えたバトンタッチ!Japanese Hip Hopも世界で存在感を示してるとなんだか嬉しくなるぜ。

 「うへー!難しい!」と少々ビビりながらも、とにかくF9を観たパッションをちゃんとクルマの形にしたい一心で前進&前進(とか言いつつ仕事終わりの時間にチョロチョロと手を付けて4日くらいかな……)。出来てみればめちゃカッコいい。自分の機嫌がマックス。誰になんと言われようがドミニクのチャージャーだコレは。

 「ここはこうすればよかったかな……」なんてのはあんまりなくて、むしろアメリカンなクルマの模型をさらにいくつか作って自分が成長していくのを感じられたら楽しいな!と思えるモデリングでした。メッキと巨大なボディが楽しめるアメリカンマッスルカーの世界。プラモで楽しむとドミニク達のクルマにかけるパッションが少しわかる気がしてきますよ。みなさんもぜひ。

▲そんじゃまた!

<a href="/author/kalapattar/">からぱた</a>
からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。