サクッと組み立て、ディテールは充実。背中に皿を背負った飛行機のプラモを味見!

 地面や船の上に置いたレーダーでは水平線の向こうにいる敵が見えない!そんじゃあ飛行機にでっかいレーダーを載せて空に飛ばしてしまいましょう……というのが早期警戒機の役割。なかでもE-2Cは空母から発艦できて格納時は主翼を折りたたむこともできるコンパクトなニクイやつです。こういう変わったカタチの飛行機っていいよね……(上の写真は強化されてプロペラの数が増えたりしているタイプ)。

 さて、アカデミーより最近発売された1/144のE-2Cです。全長は12cmくらいとコンパクトで、パーツのくっついた枠も2枚(+窓用の透明なランナーがひとつ)。小ささゆえにちょっと組み付けに気を使いますが、パーツ数はそんなに多くないので「E-2Cのカタチを眺めたいなぁ」という秋の昼下がりにフィットするひとくちガトーショコラのようなプラモです。

 背中に背負ったお皿もしゃきっとしたスジ彫りが入っています。このお皿の中に細長いレーダーが入っていて、それがグルグル回って遠くの敵までお見通し、その情報に基地や空母に無線で伝えるというのがEWACの役割というわけですな。

▲コクピット。イスは簡素ではありますが、操縦桿まで再現されています

 「ところでキミ、説明書がやたらジャギジャギだな……。ドコから来たんだい?」と調査したところ、こちらの中身ははnippperでも大プッシュしまくっているドイツレベル社製だとのこと。なるほど小粒でもコッテリめの味付けはドイツレベルのミニスケール飛行機らしさ満点でございますね。関連記事は以下からお好きなのをどうぞ!

 デカールはアカデミーと同郷の韓国クロスデルタ社による印刷。シャープで発色も良く、アメリカ海軍はもちろん日本の航空自衛隊所属機も再現できるいたれりつくせりな仕様なのが嬉しい。こうやってマーキングがいっぱい選べると複数作りたくなってくるから困っちゃいますね!

 ところでこのE-2C、写真で見るとエンジンやらレドーム(背中のお皿)のせいでどうにもズンブリムックリな印象だなぁと思っていたんですが、味見をしてみてビックリ。純粋な飛行機としての姿はかなりスマートで流麗なカタチをしていらっしゃるんですね……なんというか、伸びやか!

 「キミ案外シュッとしとるな!」なんて声を出しつつ、ここからエンジンとお皿をくっつけてブーンと遊ぶ段階に差し掛かります。しかしこの「飛行機作ってる途中にスッピンの顔に惚れる!」みたいなのはプラモじゃないと案外わからない話。どう作るか、どんな出来かもいいですが、こういうところで「プラモってたまに突拍子もないところで思いもよらないことを気づかせてくれるなぁ」と思えるようになると、組むこと自体の楽しさも幅広くなるんじゃないっすかね。

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からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。