過去と現在のプラモデルを色で繋いだらご機嫌な乗り物が爆誕した話。

 タミヤのピンクパンサーが目下のお気に入り。部屋に置いてある姿が良い。

 ランドローバーという車そのものが好きというのもある気がする。四角い造形が好きで、ミニカーも結構持っている。帰宅して夜ご飯を食べ終わった後にコロコロ転がしてみたり、寝る前に見てみたり。

 私は眠りは割と浅い方。寝つきも悪く中途覚醒もする。だけど最近は次に作るプラモデルのことを考えてるとよく寝られる。この日はハセガワの1/24のレースクイーンのもう一人をどうしようか考えていた。傘を持っていて、最初に作ったイイねお姉さんとは違った魅力。そうそう、そう言えばこのキットは成型色が肌を塗らなくてもイイほどに魅力的だった……次は彼女を作ろうか。でも傘を塗るのが面倒なんだよな。傘……。

 傘……か。

 あ、そうか。この傘もしかして。

 次の日はそんなことはとうに忘れていたのだけど、寝る前に思い出して、パパッと傘を組み立てる。傘の部分と支柱の2パーツなのですぐに出来上がり。勢い任せにピンクパンサーの運転席のそばに差し込む。

 成型色のせいでどこか可愛らしい雰囲気を持っているピンクパンサーだけど、うっかり傘をさしてみたら、急にビーチの香りがし始めた。同じ砂でも砂漠とビーチじゃ大違い。というか、この「成型色似てるし、置いてみたら面白いのでは?」と急に思いついて遊んでいる感じがめちゃくちゃ面白い。何これ!めっちゃウケるんですけど。

 ピンクパンサーはランナータグには1970年代の製造年が記載されていたのでほとんど半世紀越しに似たような成型色の傘のプラモデルがこの世に誕生しているというのも最高。もともと1/24スケールの傘だから、1/35に換算し直すとビーチパラソルとまではいかなくても結構でかい傘になる。まさかこんな風に遊ばれる日が来て、特別な改造をせずとも海に出かけるレジャービークル扱いされる日が来るとは思わなかっただろう。

 メーカーもジャンルもスケールもありとあらゆる壁を突破して運転席に飛び込んできた傘は「成型色がほとんど同じだ!」という理由だけで置かれた。こういう遊びは、見つけたらすぐにやりたい。塗らずに作ったものを部屋にゴロンと転がしておくと、思わぬアイデアの稲妻が落ちてくる日が来るかもしれない。

クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。