
このところ「飛んでる戦闘機が見たい!」という気持ちの盛り上がりがすごく(全部『未踏のエンベロープ』のせいなのですが……)先日模型店でホイとツマミ買いしたドイツレベルのF-15 ストライクイーグルを組みました。爆弾いっぱい抱えてエッサホイサと飛んでいる姿がかっこよすぎる。なんだこの重厚感は。そして小さい(全長13.2cm)んだけど難しいんだこれが……。
ハコがまず小さい。こんだけ小さいし値段も控えめなのでサクサクサクーンと組めそうな雰囲気ですが、なかなかにハードボイルドですよこいつ。



いやーこれは勝ちましたね……とか思いながら貼り始めると、これがなかなかスゴい。まずパーツがいちいち小さい。コクピットとか腹の下にたくさんあパイロン(爆弾とかミサイルを付ける場所)なんて手で貼るのほぼ不可能で、ピンセットでフルフルしながら位置を調整していく感じです。
また、これは本来の組み味とは関係ないんだけど説明書の誤記がすごい。このへんは海外プラモのおおらかなところって感じで大きな心でどうにかしていきたいのですが、とにかく「これ、ちゃんとホントのこと書いてあるかな?」と毎回毎回パーツを当ててみて、正しい番号が正しい位置に来てるか確認する必要あり。あと穴あけの指示ね!武器とかセンサーとか付けるところにあらかじめ穴を開けておかないと詰むんですが、説明書ではその指示があったりなかったりで、「うわーもう穴開けられないところまで来ちゃったよ……目見当で貼るしかないよ」というところもチラホラ。


コンフォーマルタンク(胴体の側面にへばりついた増加燃料タンク)の合いとかも結構良くて、パーツの精度じたいは高いのですが、とにかくこのサイズだとのりしろが小さかったり肉眼ではちょっと厳しい部分もあったりして、所定の位置に所定のパーツをしっかり貼るのがたいへん。出来なくはないけど「これなら1/72とか1/48を組んだほうが話が早いかも知らん……」と12回くらい思いました。

脚収納庫の扉はスパッと脚収納庫にハマってくれるので着陸脚が出ていない状態(=飛行姿勢)を作れるのはこのキットを手に取ったときは知らなかったのですが、説明書を読んでガッツポーズ。飛んでいるところを再現したい人にとってはすごくラッキーなプラモです。

たまに「プラモを組んだことがない人はまず小さいものからチャレンジ〜」というオススメを見かけることもありますが、小さければどれでもカンタンなのかというとそうでもなく……最近では小さいからこそより細密に、緻密にパーツが分かれているものもあります。こういう相関がわかりやすい指標があるといいんですけどね……。ただ、手のひらの上にものすごく高密度でシャープネスのある模型が乗っかるというのは何物にも代えがたい魅力があります。
ドイツレベルのストライクイーグル、歯ごたえありますが、完成したらむっちゃカッコいいです。みなさんも、ぜひ。