砂漠色はタミヤ ライトブラウンの4段活用で攻める!/アフリカと俺 2021 「タミヤ ドイツIV号戦車G型初期生産車

▲一番楽しい時間の始まりだぜ!! ペイントパーティー開幕!!!

 タミヤミリタリーミニチュアシリーズの最新作「ドイツ軍 IV号戦車G型 初期生産車」をフミテシが勝手気ままに楽しんでいく短期連載。今回は一番楽しい「車両本体の塗装です」。タミヤからはこのIV号戦車G型に超適した北アフリカの色が、アクリル&ラッカー両方でラインナップされています。それが「ライトブラウン(DAK1942〜)」です。DAKはドイツアフリカ軍団の略称です。

▲下地塗装のお話はこちらからどうぞ
▲IV号戦車G型が北アフリカに登場するのは1942年ごろ。まさにぴったりの色!

 このライトブラウンはタミヤがドイツアフリカ軍団の最新の色として近年発売された新色。アフリカの車両ってダークイエローなのかライトブラウンなのか作り手側でも悩むことがあり、僕も「どっちがいいんだろう?」ってなることが多かったので、このように専用色が出たのは嬉しい限り。でも往年のダークイエローも好きだし、別に間違いってこともないのであなたの好みで選んでもちろんOK! 今回はこのライトブラウンに他の色をちょい足した4段活用で攻めてみますよ!

▲つや消し塗料を意味するXFナンバーの最高の相棒X-22クリヤー

 タミヤアクリルのつや消しであるXFナンバーを使用する時にクリヤーを少し入れると滑らかになりますよと僕はnippperで言ってきました。この方法、エアブラシ塗装の場合だと、さらに効果抜群。ざらつきもなく、しっとり滑らかな塗面になるので、超おすすめです。神の雫です。

▲ライトブラウンとクリヤーを混ぜて塗装した状態。足回りの下地が黒なので、車両上部よりダークトーンになっていると思います。影になる部分をより暗い下地にすることで、メリハリのあるグラデーションになります
▲影をラバーブラックで塗っているので、その上からなんとなくライトブラウンが乗っているだけでもこのように自然にみえます
▲影を最初に塗れば足回りも怖くないですね。転輪のゴムは後で筆塗りで立ち上げます。この状態でもゴムの「黒」がうっすら残っているので、筆塗りのあたりにもなります

 ライトブラウンの色が本当に絶妙なので、オキサイドレッド下地の上から吹くだけでとてもかっこよくなります。すでに下地によるグラデーションができてますので、この状態で基本色を終了してももちろんOKです! ここからはフミテシ流のタミヤアクリルグラデーション塗装になります。上記のライトブラウン塗りっぱなしが4段活用の1段目になりますね。

▲2段目、3段目はライトブラウンの他にクリヤーイエロー、フラットホワイトが登場です

 2段と3段は面の中央や、突起物に明るい色を乗せてよりグラデーションを強調していきます。また明るくするのは、今後のウェザリング塗装で色味がぐっと沈むので、あらかじめ明るめに調整しておくという狙いもあります。この明るさとウェザリングによる色味の変化だけは経験値がかなりものを言うので、たくさん戦車塗ってみてね。連載でももちろん僕なりの考え方を紹介していこうと思います。

▲ライトブラウン+クリヤーイエロー+フラットホワイト。ここでクリヤーイエローを入れたのは、濁りなくライトブラウンに黄色味を足すため。通常のイエローだと余計な顔料により濁りが出るのと、色変化の振り幅が大きくなります。

 クリヤーイエローを入れているのは、自分がこれまで北アフリカの車両を「ダークイエロー」で塗ってきた思い出の残像があるから。少しだけ黄色みが欲しくなってしまうんです。そこで少量のクリヤーイエローを足しています。あなたが塗る車両だから、僕のようにどんな好みを出しても良いと思います。

▲さらに明るくしたい部分に、ライトブラウンにさらに白を加えたもので塗ります。車両が明るくなってきました!

 どんどん車両が明るくなってきて、グラデーション感も出てきました。最初の下地塗装で影を強調しているので「このままでもよいか〜」となりがちなのですが、後1活用をするとさらによくなります。その必殺塗料がタミヤアクリルにあります。「スモーク」です。この塗料を車体色に数滴入れてみてください。影色爆誕です。これはロシアングリーンでもジャーマングレーでも、オリーブドラブでも全ての車体色でいけますのでぜひやってみてください。

▲煙なのか? そんなことはありません。飛行機のキャノピーとか車の窓などに使用したりする塗料です。これを少量入れるだけでお手軽に暗い車体色が完成します
▲スモークをライトブラウンに少量混ぜて、2段目と3段目で存在感がなくなってしまった影を復活させます

 4段活用終了です! メリハリのあるグラデーションができました。「ちょっとこんな派手で大丈夫?」って思うじゃないですか? この後のウェザリング塗装タイムで爆裂に馴染みますので楽しみにしていてください。砂漠色になったタミヤIV号G型、まじかっけ〜な! 最高に楽しいのでみんなでどんどん塗っていきましょう。では、またね〜。

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フミテシ

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。