1994年からのタイムカプセルを受け取り進化する戦車プラモ/アフリカと俺 2021 「タミヤ ドイツIV号戦車G型初期生産車」

▲先代の味と当代の味のマリアージュを覗いてみるぞ! ウォッチ!
▲タミヤミリタリーミニチュアシリーズ最新作にして、車両&フィギュアともに最高のクオリティの「ドイツIV号戦車G型初期生産車」。暑い夏はこいつでアフリカを体感だぜ!

 フミテシの夏休みは君に決めた! ずっと楽しみにしていたタミヤの「ドイツIV号戦車G型初期生産車」です。nippperでも「静岡ホビーショーレポート」や「フィギュアに特化した記事」と2度に渡ってお届けしてきました。そして今回から、この夏絶対に熱くなれるアニキなMMプラモを俺が勝手気ままに作っていきます! キットレビューをしながら、フミテシメソッドでIV号戦車G型を完成まで持っていきますよ!! 最後まで応援よろしく!

 まずは「IV号G型」とその前に出た兄弟「IV号F型」からも感じることができる、「タミヤMMタイムカプセル」を掘ってみようと思います。それはタイムカプセルだけに「足元」にあります。1994年からのメッセージです。

 1994年。タミヤはティーガーI、キングタイガーに続き、満を持して新設計のIV号戦車をリメイクモデルとして送り出しました。そのプラモが「IV号戦車J型」です。スケールモデル専用で設計された車体、各部のパネルやリベット、点検ハッチなど情報量も多く表情豊か。砲塔内部の装填部も再現されたメカニカル内容で、その完成度は今でも十分に楽しめる超アニキな傑作プラモとなっています。この傑作キットをさらに現代版としてアップデートしたのが「IV号戦車G型」です。そして先代のアニキの教えをそのまま受け継いだパーツがあります。現代でも通用する味なランナーです。

▲それがこの転輪やサスペンションなどのランナーです

この「Aランナー」がタミヤIV号戦車に引き継がれる伝統の味です。この1994年に導き出された最適格なパーツ分割と解像度は、現代の目で見ても全く遜色なく、2021年のIV号戦車と融合します。そして当代のパーツ「プラ製部分分割履帯」と混ざり合い、さらにかっこよくなるのです。

▲シャキッとした精密なプラ製履帯パーツがさらに足回りを引き締めてくれます! 治具付きで組み立てをサポートしてくれます。この履帯は数枚繋がっている状態で成型されています。各パーツを治具に並べて、流し込み接着剤を流せば長い履帯の完成です
▲カーブする場所は一枚一枚貼ります。タミヤの白蓋の粘度の高い接着剤で位置決めしながら貼ると綺麗に接着できます
▲履帯の弛みまで再現されたシャープな履帯と、1994年から受け継がれる転輪などのパーツの融合。素晴らしい完成度です

 1994年のメッセージを受け取り、さらにパワーアップした2021年のIV号戦車。こうやってタミヤMMの歴史が引き継がれてアップデートしていく様は、名店の味が継承されていくようでもあります。新キットを作りながら、タミヤMMの名作のメッセージも受け取ることができる。「IV号戦車G型」はそんな素敵なプラモです。

 そんなプラモを組んでいると、地元で頑張る僕の親友の焼肉屋を思い出しました。頑固な親父さんの元、2代目として頑張っている友が出してくれた牛タンの味がまさにそれでした。暑い夏、焼肉食べてスタミナつけようね。

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フミテシ

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。