
タミヤが発売する塗料の代表格「タミヤアクリル」。GSIクレオスのラッカー塗料、「Mr.ホビーカラー」とこの「タミヤアクリル」はたいていの模型店・量販店で購入できるプラモの“ど定番塗料”です。その名の通り水性アクリル塗料となります。この塗料、隠蔽力がかなり強く伸びも良いのですが、“つや消しパワー”(後述するXFのみ)がすごく強く、時にがさついたりしてコントロールが難しくなります。しかしある塗料を少し加えるだけでそのコントロールが一気に用意になります。
それは、この塗料に同じタミヤアクリルの「X-22 クリヤー」を入れると、垢抜けためちゃくちゃニュートラルなかわい子ちゃんに大変身するんです!

■タミヤアクリル塗料のツボ
1/タミヤの説明書に出てくる塗装指示のカラー番号はほとんどがこのタミヤアクリル。指示の通り塗れば、タミヤのかっこいい完成見本に近い色味になります。僕がタミヤアクリルをよく使うのは、タミヤのキットをタミヤが出した解答をベースに塗装ができるからです

2/XFとXという区分がある。XFはつや消し。Xは光沢

3/XFは本当にどフラットになり、そして隠蔽力が非常に強い

タミヤアクリルは、超フラットになるつや消しか、カーモデルや航空機に適した光沢という両端の振れ幅を選択することになります。そしてXF塗料の方が種類が多いです。そのためこの「クリヤー」が大活躍します。XFにクリヤーを少量入れると「半光沢」となり、うっすら光沢感のある塗料に変身。ガサつきも無く、色も濁ることはありません。



このようにクリヤーは、色数も非常に多いXFのつや消しタミヤアクリルを使いやすくしてくれます。そしてクリヤーは透明な物だけでなく、色付きもあります。これもまた超便利です!

透明のクリヤーカラーはライトなどのクリアーパーツを塗る際に重宝しますが活躍する場面は、ピンポイント。なかなか減りませんよね。そんなベンチにいる彼らですが、実は最高のアシスト王になれるのでどんどんフィールドに送り出しましょう。XFにちょっと赤みとか青みを足しながら、同時に塗料を半光沢に変えることができるのです。クリヤーをジャーマングレイに足したものとクリヤーブルーをジャーマングレイに足したものを比較してみましょう。

大事なことなんで何度も言います!「クリヤー」を入れるだけです!!格段に使い勝手が良くなります。
塗料というと「色」というところに自ずと目がいきますが、「ツヤ」という部分に目を向けるとまた新しい発見があると思います。僕がタミヤアクリル+クリヤーを使い出したのも、つや消しの強い面に薄めたエナメル塗料をかけたら、全然拭き取れなくて汚くなってしまったことが原因。「じゃぁクリヤー足してみるか〜」と足したら、本当にしっとりした柔らかな塗料に激変しました。それ以降タミヤアクリルを使う際は少量のクリヤーカラー各種を必ず入れて、ツヤと色味をコントロールしています。多くの模型店にあるタミヤアクリルが自分の武器になったぞ!感じた瞬間、さらに塗料選びの幅が増えました。幅が増えれば模型もさらに楽しめますよね。筆塗りの時にもオススメなので、それはまたどこかの機会でご紹介します。