タミヤの戦車模型1/35スケールミリタリーミニチュアの新作「ドイツIV号戦車G型初期生産車」をフミテシメソッドで完成させる連載。このキットのもう一つの主役である「5人のアニキたち」の塗装に入り、そして遂に完成させることができました!!! やったぜ。フィギュアに色が入ると、まさに人馬一体です。そしてアニキたちを塗っていると、自分が忘れていたことをアニキたちが教えてくれました。
組み立て説明書内の塗装指示を確認しながら塗っていきます。流石に5体一気に塗っていくのは大変だな〜。1体ずつ塗るより、5体の同じ色の箇所を塗って、色のリレーをしていこうと決めました。そうやって各色の場所を説明書と睨めっこしていると、「あれ、箱絵のアニキたちより色数が少ない……特に細部の指示がないぞ。俺はそこが知りたいのに〜……はっ!!!!」。猛省しました。俺は初めてアニキたちを塗った時、細部にまで目がいってなかったし、むしろこの色分け指示を塗るだけでもヒーヒーしていましたが、初めてでも塗り上げることができて、アニキたちの雰囲気を十分楽しめていたと思います。
タミヤの説明書内の指示は、ピックアップした最低限の色数で多くの人がアニキたちの雰囲気を満足できるようになっていたのです。細部まで詳細に指示されたら「これは塗るのが難しいな〜」となって、フィギュアを塗ってくれる人が減ってしまうかもしれません。塗らないということは組み立てないにも繋がり、これだけ素晴らしいフィギュアがランナーの中でひっそりと眠ってしまうことになりかねません。だから多くの人が塗り分けできるであろう「タミヤがセレクトしたメインカラーのみのレシピ」となっているんですね。
説明書内の指示のみで5人を塗ってみると、2時間で5人が塗り上がりました。そして戦車に乗せてみると……もちろんかっこいいです。「1/35スケールの人間プラモがよく見える最低限の色数」がそこにはあったのです。フィギュア塗装が怖いなという人にも安心のレシピで、まずはフィギュア塗装にチャレンジしてください。きっと大丈夫です!
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)