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【レビュー】豪華客船には、豪華なプラモデルがよく似合う。/MENGモデル 1/700 タイタニック号

 突然「戦わない船のプラモデルをなるべくたくさん組んでおきたいな〜」という気持ちになり、模型店の棚で見かけたMENGモデル(モンモデルと読みます)の1:700タイタニック号。ちょっと値が張るのでスルーしていたのですが、先日全日本模型ホビーショーの会場でお得にゲットできました。嬉しい。そしてハコを開けると非常にカラフルなパーツが躍り出てきてこれまた嬉しい。

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 映画は何度も見ていますが、タイタニック号って煙突が4本あるな……くらいの解像度しかない私。とはいえ知名度がめちゃめちゃありますので、同縮尺でもドイツレベルやアカデミー、ホビーボスといったメーカーがキット化しています。モンモデル製の本キットは初出が2022年とあって船体は色違いのバスタブ状のパーツを三段重ねにする仕様で接着剤がなくともビタッと組み合わさります。

 ディテールは少々オーバースケール気味ですが、ズラリ並んだ鋲や舷窓、板の継ぎ目が凹凸を与え、見た目の情報量は豊か。黒いパーツに対して赤いパーツの長さがほんの僅かに足りないのですが、これは設計や金型の問題ではなく成型時に温度管理を徹底していないことに起因していると思われます。デカいパーツはプラスチックが冷却する過程で起きる収縮も大きく、ちょっとした成形条件の差がパーツのサイズに顕著に現れます。

 ベージュの甲板パーツに黒や白の細部パーツを重ね合わせることでディテールと色がみごとに競演。パーツ同士はしっかり固定されるものの、ややフワフワする部分もあるので必要に応じて流し込み接着剤を使ってビシッと固定したほうが良い見た目になるでしょう。塗装しなくてもこれだけの表情になるのですから、スミ入れやちょっとしたフィルタリング(薄い色を重ねて調子を付ける技法)を施せばより実感的な仕上がりになるでしょう。

 フルハルモデル(水面下の部分まで再現された模型)なのでプラモデルがこの世に生まれる前から艦船模型におけるお約束との台座を取り付けるのですが、真鍮色は塗装済み、マホガニーっぽい木の木目も最初から加飾してあります。模様の入り方を見るとおそらくこれはハイドロディップ(水圧転写)を使っています。水面に決まったパターンがプリントされた薄い膜を浮かべ、プラスチックパーツを上から押し付けるように水にくぐらせることで模様をキレイに転写する……という方法なのですが、自分で再現しようとすると結構大変だもんね。いいなぁ。

 そしてこのキットのバリューとしてLEDテープライトを使った電飾ギミックにも注目です。船体内部に両面テープで留めるだけ……と言えばそうなのですが、灯体の色、配線や電池ボックスの置き場所、そしてなによりON/OFFの方法があまりにもエレガントで仰天。これは買って作った人のご褒美なのでぜひともご自身の目で確かめてください。最初に点灯したときは「えっ!」って大きい声出しちゃったもんな。

 それなりに大きく組みやすいモデルだからこそ、簡単な加工でより見栄えのする方法がありそうです。現在いろいろと工作をしているので、組み立てたらどうなるのかはまたこんど。1/700の船を作るというと、細かいパーツと格闘するイメージがあるかもしれませんが、このタイタニックは、色も台座も電飾もパチパチ組むだけで手に入ります。豪華客船を、豪華なプラモデルとして作らせてくれる素敵なプラモデルを、みなさんもぜひ。

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からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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