最新記事やプラモデル情報を毎日お届け!
follow on Xをフォロー!

戦車模型の中にあって多くの人を惹きつける車模型・キューベルワーゲンの最新プラモがやってきた!「モンモデル 1/35 ドイツ Pkw.K1 キューベルワーゲン 82型 北アフリカ仕様」レビュー

 戦車模型の中にあって、多くの人を惹きつけ、長年愛されているクルマ模型が「ドイツ軍 キューベルワーゲン」。デザインが良いから単品で作っても良し、人や戦車と並べただけですごくかっこいい景色もできちゃう、という最高のモチーフです。そんなキューベルワーゲンが、中国を代表する模型メーカー「モンモデル」から最新キットとして登場しました! これが組んだらまじで最高。モンモデルのAFV(戦車模型ジャンルのことを指す言葉)シリーズのニュースタンダードになって欲しいと思える内容でした。

 海外の戦車模型は細部までパーツを分割したり、金属パーツをセットしてより精密感を演出したりするのがトレンド。これによって組み立てのハードルが少々上がります。しかしこのキューベルワーゲンを見てください! 細かなパーツ分割はほとんどなし。金属製のエッチングパーツもなく、プラスチックパーツのみで構成されています。箱を開けた瞬間に「これは今日中に組み上がりそうだ」と思わせてくれました。

 第二次世界大戦のさまざまな戦場で活躍したキューベルワーゲン。モンモデルはそのなかでも人気の北アフリカ仕様をキット化。箱のパッケージイラストも本当に素敵……。これだけで手に取っちゃいます。
 ところでキューベルワーゲンってどんな車なの? って思った方は以下のリンクの記事を読んでね。

 本体はドアのパネルが別パーツ化されているので、お好みで開閉を選択できる仕様です。

 車体下部から覗く空冷水平対向エンジンも非常にシャープな仕上がり。こちらは下側のみパーツ化されています。

 車体をひっくり返すとこのようにエンジンの存在を味わえます。車体上部から覗くエンジンルームのなかはあえて表現せず、組み立てスピードを優先したキット内容となっています。

 またエンジンから伸びるエキゾーストパイプは1パーツで成型されています。細部も精密でありながら1パーツにまとめられているので、かっこよさと組みやすさが見事に両立しているのです。

 細かいところかもしれませんが、各パーツの接着も面同士や小さな軸で接着するところは少なく、しっかりとパーツ同士が噛み合うような軸形状であったり、糊代が非常に大きく用意されていたり……と、ユーザーフレンドリーな設計となっています。おかげで収まるべきところにしっかりとパーツが収まります。

 本キットで目を見張るディテールが車内。キューベルワーゲン自体とっても簡素な車両なのですが、床面はディテールが密集しています。

 お口の恋人・ロッテが贈る冬に食べたくなるチョコレート菓子「紗々」のようなこのパーツ。こちらを床板に貼る時が超気持ちよく、本キットのパーツ精度の良さを一撃で味わえます。

 シャーシ本体の床面に彫刻された無数の四角い彫刻にピタ〜っと合わさってハイディテールな床面が爆誕! 写真左側が紗々を取り付けた状態です。完成すると覗き込まないと見えないのですが、このディテールと組み味は、本キットのハイライトと言えるものでした。

 ホイールも表と裏を貼り合わせるだけのシンプル組み立て。北アフリカ仕様の特徴でもあるバルーンタイヤ(砂漠での砂への圧力を軽減して走行するためのタイヤ)は軟質パーツで表現。センターにトレッドパターンがあるタイプのバルーンタイヤをキットでは再現しています。

 タイヤの色が黒いおかげで、塗らずに組んだだけでも車らしさを味わえます。本当にどのパーツも組みやすくて、1時間半でしっかりと組み上がりました。とても組みやすさに配慮された素晴らしいプラモデルです。主役にもなるし、たくさん並べて情景の引き立て役にもなれるキューベルワーゲンにとってこの精度と組みやすさはありがたいところ。戦車やスケールモデルだけでなく、エヴァンゲリオンなどのキャラクターモデルも多数手がけるようになったモンモデルのプラモデルは、確実に新たなシーンへと向かっています。キューベルワーゲンを組んで、よりモンモデルのことが好きになりました。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

関連記事