
先頃GSIクレオスが発売する「Mr.ウェザリングカラー フィルタ・リキッド」の新色として「グレーズレッド」と言う赤色が発売されました。

この色をプラモに使ってみたい……赤か〜〜「ガンキャノン!!」。nippperの大好物、登場回数No.1モビルスーツのガンキャノンがここでも登場と相成りました。パチパチパチ。ではこれからの記事のテーマをざっくりと出してみましょう!
1/GOALは「ウェザリングされたガンキャノン」を完成させる
2/ウェザリング下準備。フィルタリングによる装甲の赤の退色表現
3/関節色にフィルタリングして単調なグレーから脱却!
4/数々の戦線を渡り歩いて来た汚れを施す!
HGUC No.190のガンキャノンが歴戦のMSに変貌するのか!?フミテシチャレンジ開幕です!!「1」のゴールに向かって、まずは「2」のウェザリングの下準備、フィルタリングにチャレンジです。

■「グレーズレッド」使い方が分からないので開発者に聞いてみました
フィルタ・リキッドってどんな使い方をすると良いのか?僕自身もフワフワしていたので、この機会に戦車模型雑誌「アーマーモデリング」のスーパーバイザーも務めるプロモデラー・吉岡和哉さんに質問してみました!吉岡さんはアーマーモデリングで素晴らしいHow toを展開しており、参考になることだらけなので、ぜひアーマーモデリングも読んでください。以下吉岡さんから教えてもらったアドバイスをまとめます。
1/グレーズレッドは赤系の基本色の上に塗って、色の深みを出します。茶系の迷彩色の上に塗れば迷彩色の単調さを防いだりもできます。

2/これが一番大事! グレーズレッドに限らず、フィルタ・リキッドを塗る下の基本色は「彩度が低めで、明度が高い色」を使うことです。

フィルタリングは「半透明」の色を被せて、その色越しに下の色を変化させるのが目的です。それが「深み」と言う言葉で表現されるような塗面表情を生み出します。nippperで紹介した銀の上にフィルタ・リキッドを塗るような例外はありますが、フィルタ・リキッドを塗るところは白を混ぜた明るい色の方が効果を得やすいです。
ふむふむ。いきなりガンキャノンのパーツに塗ると生き延びることができなそうなので、ハイキューパーツのカラーチップを使って実験だ!
シャインレッドと、シャインレッドにピンクと白を混ぜたものをチップに塗ってみました。





このように彩度が低く、明度が高い色の上にフィルタ・リキッドを塗るとしっかりと効果が出ることがわかりました。なんかやれる気がして来ましたよ!
ピンクのベタ塗りではなく、ピンクと赤のグラデーション塗装の上にフィルタ・リキッドを塗ってより表情を出してみようと思います





ピンク〜シャインレッドの間にグレーズレッドが入り、退色表現とグラデーションの中和が完了しました。だいぶ明るいんじゃない?って思う方も多いと思います。この明るさがこれからポイントになります。ウェザリング塗装のひとつのコツでもありますので、それも楽しみにしていてくださいね。それではアディオス!!
