
nippperに竹取のオキテシといふもの有りけり。見世棚(みせだな)にまじりて青竹色を取りつゝ、よろづのことに使ひけり……。
飛行機模型のトップセラー「零戦」の内側には、「青竹色」と呼ばれる、とても特徴的な錆止め塗料があります。青とも緑ともいえない独特の輝きは、実は飛行機模型だけでなく、ロボット模型のセンサーやメカニカルな表現にもぴったり。「こんな色のマーカーがあったら便利なのになぁ」。そんなことを考えながら模型店を歩いていたら、似ている色があったので購入してみました。ディスペイの水性アクリルマーカー「メタリックブルー」と「メタリックグリーン」です。

箱の印刷もメタリックすぎて滅! ちょっとリッチな箱によって、より期待感が煽られますね。どのような色なのでしょうか?

ディスペイの水性アクリルマーカーは、細部塗装も可能な筆ペンタイプ。中の塗料の伸びもすごく良くて、スイスイ塗れます。乾燥もとっても早いですが、メタリック塗料は通常のソリッドな塗料よりもすこしだけ乾燥に時間がかるな〜と個人的には思いました。

ペーパーパレットに直接描いて、色味をチェック。キャップの色味にも近く、どちらも色名通りの素晴らしいメタリック感を放っています。

そしてGSIクレオスの水性ホビーカラーの「青竹色」と比べてみます。するとGSIクレオスの青竹色は両方の色の中間な色味だな〜という印象。ディスペイのメタリックブルーの方が青竹色に近いかもですね。

実際にパーツへ塗ってみましょう。マーカーなら1カ所わずか10秒ほどで塗り終わる手軽さ。この気軽さでメタリックの質感が楽しめるのは本当に魅力です。
実際の色味はGSIクレオスの青竹色とは少し異なりますが、メタリックブルー、メタリックグリーンともに「青竹らしい雰囲気」は十分に感じられます。そもそも零戦の内部は完成後にはほとんど見えない場所ですし、僕のように「塗らないより、ちゃんと塗った」という満足感を大事にしたい人なら、このマーカーは十分にアリでしょう。
実機写真を見ても、青みが強く見える機体もあれば、緑っぽく見える機体もあります。だからこそ、あまり正解に縛られすぎず、自分が「これ、青竹っぽくていいな」と思える色でサクッと楽しむのも、細部塗装ならではですね。