
週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週は、タミヤが送る接着剤不要で組める新シリーズ「クリックロック」の第1弾として発売された「1/35 恐竜シリーズ フクイラプトル」をご紹介します。価格も、同社のホビーの入り口として多くの人に愛されている「ミニ四駆」よりもお安く、非常に手に取りやすいプラモデルとなっています。タミヤのプラモデルで夏の風物詩とも言える「恐竜」を楽しんでいきましょう!

箱を開けるとランナーは2枚だけ! 日本で初めて発見された新種の肉食恐竜「フクイラプトル」の樹脂化であります。ボディや頭部の分割はユニークで、パーツを見ているだけでワクワクしてきます。また、完成品を置くだけで小さな情景が生まれる台座や、同スケールの人型プレート「親子シルエットパーツ」も入っています。フクイラプトルの大きさや、太古の景色に思いを馳せられるのも良いですね。

そして「さすがタミヤ!」と思わせてくれるのが説明書。タミヤは、プラモデル化するモチーフのバックボーンをとても大切にしてくれるメーカーです。同社が送り出す戦車や飛行機と同様、フクイラプトルについても、ていねいでわかりやすい解説がびっしりと記されています。このプラモデルを買って、組んで、さらに説明書の解説を読む。そこまで体験すると、フクイラプトルとあなたの距離はグッと近くなるのです。

初めてタミヤのプラモデルを作る人に向けた、簡単なアドバイスも掲載されています。ニッパーの使い方や、パーツの嵌め方。フクイラプトルが、これからプラモデルライフを楽しむ人たちを導きます。

本キットで最も目を惹くパーツが、頭部です。頭部の上半分から、口の中に並ぶ鋭い歯の1本1本までが、ひとつのパーツで表現されています。スライド金型を活用して成型された見事なパーツを、エントリーキットの中に潜ませることで、タミヤの成型技術の高さを多くの人が体感できるようになっているんですね。初めてタミヤのプラモを作る人も「このパーツはすごいぜ!」と驚くはずです。

フクイラプトルのコアとなるのが、桁と合体した下腹部。このパーツを中心に左右の胴体が組み合わさり、ズレることなくガッチリと固定されます。

胴体の片側に取り付けると、このような感じになります。このとき、頭部上半分のパーツも一緒に取り付けます。

そして、反対側の胴体を取り付けます。パーツ同士が合わさる部分は、まるで吸着するかのようにピタリと組み合わさります。合わせ目もほとんど目立ちません。

およそ10分で完成! 大人も子供も、最高にかっこいいフクイラプトルを爆速で組み上げることができます。しかもこの造形の良さ! 筋肉や肌の細かな質感も、見事に表現されています。

サクッと組めるから、「塗装」を楽しむ余力も十分。パッケージのイラストや図鑑を参考に、自由に塗ってみようというアドバイスもあります。タミヤはアクリル塗料、エナメル塗料、ラッカー塗料まで揃えるメーカーなので、ぜひとも「タミヤの塗料」で楽しみたいですね。

親子シルエットパーツと一緒にパシャリ。こうした遊び心のあるパーツが入っているからこそ、「1/35スケールの恐竜」がどれくらいの大きさなのかを、より具体的にイメージできます。

880円(税込)という手に取りやすい価格で、完成すると手のひらに乗るくらいのコンパクトな模型。しかし、その存在は間違いなく大きく、「タミヤのプラモデルの楽しさ」を味あわせてくれる最高のプラモデルと言えるでしょう。まだタミヤの模型を作ったことがないという方は、ぜひこのフクイラプトルを作ってください。きっとほかのタミヤプラモデルも作りたくなること間違いなしです。2026年に誕生した、新たなエントリープラモデルの門出をみんなで祝おうじゃありませんか! そんな花金に乾杯!!