週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週は、タミヤの名作「タミヤ 1/35 恐竜世界シリーズ No.05 ベロキラプトル 6体セット」をご紹介します。ここ最近、動物や恐竜のプラモは各メーカーから続々と発売されており以前にも増してバラエティ豊かなラインナップとなりました。そして生物のプラモの中でも「恐竜」というモチーフはプラモの歴史の中でも、長い間世界中で愛されているのです。タミヤの「1/35 恐竜シリーズ」は、1993年に発売され、その当時の最新の研究結果をベースに立体化されています(恐竜は研究成果によって姿が変わってくるというのも、プラモにはぴったりのモチーフですね!)。
このプラモはニッパー、デザインナイフ、接着剤とプラモの基本道具を使って組み立てます。恐竜を6体(それぞれパーツの組み合わせで完成後のポーズは異なります)も組むので、まさにベロキラプトルがプラモの組み立ての所作を教えてくれます。このプラモを組んだ後、あなたは完全に「切る」と「貼る」を理解することでしょう。そして6体のベロキラプトルはとっても組み立てやすいので、1時間もあればあなたの机の上がジュラシックパーク状態になります。
このプラモの良いところが接着剤を使うということ。小さな恐竜のパーツをしっかりと接着剤で貼れれば、もうプラモ作りで怖いことは無し! ベロキラプトルのプラモは、全ての模型のパスポートとなるプラ用接着剤の性能を、楽しく体感できる最高の模型のひとつではないかと思っています。接着剤を使わないという考えは、プラモの世界を狭めると僕は思ってますし、今ではプラ用接着剤はこんなに手軽に簡単に使えるというのを多くの人に体感してほしいとマジで思っています。
接着剤を使う工程も6体分です。最初は慣れなくて、接着剤の分量や流し込み接着剤の感覚に戸惑うかもしれません。しかし、3体、4体と組んでいくと「あれ? なんかわかってきたぞ!」と絶対になると思います。この接着剤の「わかってきたぞ!」を体感する前に、そもそも入場せずに頭でっかちになってしまう人、退場してしまう人がすごく多いですが、ベロキラプトル6体はそんな人たちを絶対に見逃しません。プラモが楽しくなるように導いてくれます。あと恐竜の造形&サイズによって、接着剤がはみ出したりしてもそんなに目立ちません。表面はゴツゴツしてますし、パーツが合わさる部分は目立たないようにタミヤが考えてくれています。
プラモのパーツを切る、プラモのパーツを接着剤で貼るという楽しさを導く6体のベロキラプトル。花金にあなた自身が作っても良いですし、お友達とお家でお酒やお菓子を楽しみながら、みんなでワイワイプラモを組んでみるのにもぴったり。プラモ作ってみたいのよね〜って友人がいたらサッとオススメするのにも最高です。プラモを作る工具とも相性抜群のベロキラプトルは、さまざまな人の花金に寄り添ってくれる素敵な模型ですよ。