
週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週はタミヤより一気に再生産される「1/24 ミニクーパー」から、先陣を切って再生産された「1/24 オースチン ミニクーパー 1275S Mk.Ⅰ」をご紹介。思わずあなたのお部屋のお気に入りスポットに飾りたくなるプラモデルですよ!!

完成した姿は、手のひらに乗ってしまうほどコンパクト。その可愛らしさがたまりません。しかし、この「オースチン ミニクーパー 1275S Mk.Ⅰ」は、小さなボディにパワフルさも秘めた素晴らしい車です。
そもそもミニは、天才設計者アレック・イシゴニスによって生み出されたイギリスの傑作車。ブリティッシュ・モーター・コーポレーション(BMC)の2つの大衆車ブランド「モーリス」と「オースチン」から、それぞれ「モーリス・ミニ・マイナー」「オースチン・セブン」の名で発売されました。ひとつの車がふたつのブランドから展開されていたため、タミヤのプラモデルにも「モーリス」と「オースチン」というバリエーションが用意されているのです。

ミニ誕生後、F1コンストラクターとしても名を馳せたジョン・クーパーが、ミニの優れた走行性能に目をつけてスポーツモデルを生み出します。レースやラリーへの参戦も見据えて性能を高めたそのモデルは「ミニクーパー」と呼ばれ、ミニの魅力をさらに大きく広げました。その高性能版である「クーパーS」に、1275ccエンジン搭載モデル「ミニクーパー 1275S Mk.Ⅰ」が加わったのは1964年。ミニクーパーSのワークスカー(1071cc仕様)は、1964年にモンテカルロラリー初の総合優勝を達成。1275cc仕様が投入された1965年、そして1967年にも同ラリーを制覇し、美しいデザインと小さなボディに秘めた強さを世界中へアピールしました。そんなミニクーパーにも、モーリス版とオースチン版が用意されました。両車のデザインはほぼ同じですが、フロントグリルの格子形状やエンブレムなどに違いが見られます。タミヤのプラモデルはその差異をバリエーションとして展開しているわけです。

オースチンに付属するユニオンジャックのデカールに惹かれて、このキットを購入したと言っても過言ではないほどナイスなデカール。一度はルーフにこのデカールを貼ってみたいのです。

そして見事な成型のボディとご対面。このボディの元となったモーリス版が発売された1983年当時、「1/24 スポーツカーシリーズ」は最新モデルを中心に製品化していました。そんなラインナップの中で、初めての旧車として選ばれたのが「ミニクーパー」だと言われています。


メッキパーツも付属。オースチン専用のグリルもセットされます。ホイールキャップもメッキパーツなので、タイヤの黒、ホイールの白、キャップのシルバーメッキにより、組み立てるだけで実車のようなカラーリングを味わえます。


そしてコンパクトな見た目と裏腹に、力強い走りを見せる原動力である1275ccエンジンの細部まで楽しめるのも魅力。黒成型色ランナー(パーツがつながった枠のこと)には、エンジンや足回りのパーツがみっちり詰まっています。


ステアリングも切れる上に、ボンネットも開閉します。組み上がった後も、ミニクーパーのメカニックな部分を指で触って楽しめるのです。

組んだままの真っ白な状態でもとてもかっこいいミニクーパー。素組みで飾るのもオススメですよ。「組むだけ」と決めてしまえば、細かなエンジンや足回りのギミックも塗装を考えずに気楽に組んでいくことができます。およそ2時間くらいで組み上がりますよ。素組みを飾って「かっこいいなぁ〜」と思ったら、今度は8月に再生産されるモーリス ミニクーパーを買って、塗装にチャレンジしてみるというのも良いでしょう。多くの人を魅了したデザインと、レースでの栄光といったバックボーンも味わえる素敵な車のプラモデルで良い週末をお過ごしください。それでは〜。