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言えない秘密だったあのプラモデルは、エンジン周りがすごかった/タミヤ 1:24 モーリスミニクーパー レーシング

 どういうわけか、ふらっと立ち寄ったプラモデル屋さんに置いてあった、タミヤのモーリスミニクーパー レーシング。もう5年以上前になるけど、プラモデルにハマったばかりの私は誰にも言えない秘密を抱えてしまったかのように購入した。車に関して何の関心もなく、プラモデルが楽しいからとカーモデルを作っていた頃の話だ。

 プラモデルとしての車に触れてみると、これがとにかく楽しかった。だからこそ「俺でも知っている車を作りたい」と次第に思うようになった。当時はセダンやクーペを車の形ではなく、固有の車名だと認識していたし、カウンタックはカウンタック社が作っているんだろうなと考えていた。当時勤めていた会社のショールームにミニカーがあって、なんかのきっかけで教えてもらったのでそれでもミニクーパーだけは知っていた。

 しかし、当時はミニクーパーのプラモデルは気軽に手に入る現行品がなく、入手するのは難しかった。それが突然目の前にある。これほどの驚きはなかなか味わえない。売っていないはずのものが新品で置いてあるのだ。購入したものの「もう手に入らないかもしれない」という気持ちが勝手に自分の中で希少価値を上げてしまい、未組立のまま保管される、私にとって人生初の積みプラとなった。
 いざ作ってみようと思うと、エンジンの組み立てから始まるタミヤのモーリスミニは「組み立てることで中身を理解できる」というプラモデルの体験がデザインされた製品だった。
 その流れで行う「フロントアップライトの取り付け」と書かれている工程がとても印象的だ。説明書の指示に作業をするとシャフトがぐにゃりとしなる。そのごフロントアップライトをひねるとスポッと穴にはまる。デジタルで計算されつくした設計というよりも「これくらいならプラスチックは耐えるだろう」という手触りを感じられる組み立て方法で、プラスチックの弾性を考慮した作業方法は今まで作ったどのプラモデルにもない感触だった。

 キレイな緑色のプラスチックで作られた、モーリスミニクーパー レーシングはエンジンと足回りを作るだけでも驚きが満載だった。カチッとシャーシと合わさったエンジンいかにも精密という感じの中身の詰まり具合で、「プラモデルを作っている感じ!」と気分も高まった。
 なんとなく作らないでいたプラモデルだけども、こうやって組み立て始めると思わぬ工夫に眼を細める瞬間があった。一気に完成まで進めてしまおうと思ったけども、この状態がまずは美しい。

クリスチのプロフィール

クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。

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