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花金だ!仕事帰りに買うプラモ。色がついている「ハセガワ 1/24 ミニ クーパー スポーツパックリミテッド(1998)」でミニのオーナーになろう!!

 週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週はハセガワから発売された二つ目のミニ クーパー「1/24 ミニ クーパー スポーツパックリミテッド(1998)」をお届けします。こちらのプラモは先に発売されている「ミニ クーパー 1.3i」をベースに新規パーツを追加したバリエーションキットです。最近のハセガワの車模型はバリエーションキットになると週末でも気軽にドライブできるようなサービスも追加されます。それが成型色です。

▲手前の「スポーツパックリミテッド」の成型色はオレンジ!! 塗らないで組んでも色付きの車ができて嬉しくなっちゃいます。奥が「ミニ クーパー 1.3i」。白成型でどんな色も受け止めます

 完全新規で登場するプラモの多くは「塗装もしやすい白成型パーツ」が採用されることがほとんど(2023年8月に発売される「いすゞ ベレット 1600GTR 前期型(1969)」は、なんと最初からオレンジ成型!)。あなたの好きな色に車を塗ってねというメッセージも込められています。

 そして2台目となるバリエーションキットでは、その車のイメージにあったカラーの成型色で商品化されたりします。同じような車をサクッと作ってコレクションしたい、プラの色を活かしてちょい塗りで仕上げたいなんて人にとっても嬉しい仕様なのです。塗れる人は、成型色が違っても色々やれてしまうもんですから、新規パーツの他に色も変えてくれるのは個人的にはとっても嬉しいです。

▲パッケージになっているメタリックな「ボルケイノオレンジ」をイメージさせるような、オレンジの成型色。またこの成型色、「ボルケイノオレンジ」に塗るときの下地色としても最適なのです。

 キットの塗装図を見て、このオレンジの成型色には、ハセガワからの2つのメッセージが込められていることがわかりました。まずはパッケージのように、組むだけでオレンジの車の雰囲気が楽しめること。そしてもう一つがこの色を、この車のメインカラーのひとつ「ボルケイノオレンジ」の下地色として活用して欲しいということなのです。塗装指示をみるとボルケイノオレンジにするためにはMr.カラーの「GXクリアオレンジ+シルバー」を混ぜたものを塗りましょうとあります。そしてその隣に、その前に「オレンジを下地に塗ると発色が良くなります」とアドバイスが書いてあるのです。なるほど……オレンジ塗らんでええやん。塗ることにも使えるオレンジだったのです。

▲車内はグレーのパーツが多いので、外と中で色が分かれて情報量も多くなります
▲本キットの目玉パーツである「4灯のフォグランプ」
▲本車の特徴であるワイドフェンダー、13インチホイール、扁平タイヤも新規パーツでセットされます。足回りがゴツくなって迫力、可愛さの中にパワフルさも備わったデザインを楽しめます

 バリエーションと言っても「1/24 ミニ クーパー スポーツパックリミテッド(1998)」こそ大本命だという人がいるくらい大人気の車です。成型色にも色が付いているので、組んだだけでもとても様になりますから、ハセガワのミニを初めて作る人にはぜひともオススメしたい仕様です。

 小さな車のプラモでも、ハセガワの生真面目さが詰まった心のプラモなので、細かな部品も多く組み上がるまでそれなりに時間は要します。だからこそ、まずは刺身でも楽しめるこちらの「1/24 ミニ クーパー スポーツパックリミテッド(1998)」をオススメしたいです。こちらを刺身で食べてキットの内容を理解したら、「ミニ クーパー 1.3i」を好きな色で塗って楽しんで、また「1/24 ミニ クーパー スポーツパックリミテッド(1998)」に戻ってくる。どんな塗装も様になる傑作デザインの車ですから、そんな風に何度も楽しめます。そのスタートを、ぜひこの週末に切ってください! 

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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