
週末の模型ライフが楽しくなっちゃうプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週は、マイクロエース 1/48 大戦機シリーズの「No.08 中島2式戦闘機 鍾馗2型乙」をご紹介します。1974年生まれの超レジェンドプラモですが、このようなキットフォーマットこそ「手軽にかっこいい飛行機模型を楽しめる」と思わせてくれるお手本のようなプラモデルです。


マイクロエースの1/48 大戦機シリーズの鍾馗は、かつてあった模型メーカー「オオタキ」の金型を引き継いだプラモデル。およそ50年も前のプラモデルなのですが、箱を開けて出てくるそのパーツを見るとあっと驚かされます。そしてパーツ総量も少なく、これなら1日で組み上がるぜ! と背中を押してくれる内容も最高なのです。

胴体。今の目で見てもワクワクできるほどの美しいリベット。リベットがくっきりと表現されているプラモはややオーバースケールなのでは? と好みが分かれるところですが、昨今の飛行機模型は味濃いめな物も好まれている傾向があります。そんなトレンドの一つに「50年前のプラモデル」が寄り添ってくれるのです。プラモデルってこういうところが本当に面白い。古いものが決して全て悪いわけじゃない。各パーツにはその時々のこだわりがしっかりと込められているのです。そんな手仕事をパーツから感じ取れることも、プラモデルの楽しさなのです。

主翼だって情報量がびっしり。主翼後縁には中島独特の蝶型フラップも彫刻で表現されています。

パイロットも付属。造形はノスタルジーの樹脂化ともいえる雰囲気ですが、パイロットが付属していることがまず嬉しい! コクピットがあっさり目なキットのディテールを、パイロットが入ることで見えにくくし、かつドラマ性も追加できます。

クリアーパーツのキャノピー。1パーツなので、本体が完成した後に胴体に貼り付けるだけでOK。開閉ギミックはないですが、1パーツのおかげでズレなくキャノピーを本当に接着できます。

50年も前のキットですが、定期的に再生産されているので、デカールはいつもピンピン! 日本陸軍機は、かなり攻めたかっこいいマーキングが特徴です。なので、余ったデカールはオリジナルのメカに貼っても似合いますよ。

塗装図はちょっと見にくいです。ここはネットの力を使って調べて見ましょう。すぐに図や完成模型の写真が出てきますよ。

胴体・主翼の貼り合わせはクセがなく、現在の速乾流し込み接着剤を使用すればどんどん形になっていきます。エンジンの仕上がりも申し分なし!

緩衝装置とスプリングを組み合わせた主脚支柱のディテールもメリハリがあって良い仕上がりです。

組み上がった状態。ノスタルジーを感じるアニキも、飛行機と一緒になるとそれほど気になりません。そして側面を彩る美しいリベットにグッときます。


本キットには、すぐに飛行機の形になる組み立てやすさ、箱を開けた瞬間からワクワクさせてくれる表面ディテール、そして機体にドラマを与えてくれるパイロットフィギュアと、飛行機模型が楽しくなる3つの要素が揃っています。「今の技術で、このくらいシンプルな飛行機模型があったら欲しいな」と思わせてくれる魅力が、この鍾馗にはあります。
50年前に生まれたキットフォーマットは、一見すると古く見えるかもしれません。しかし限られた時間の中で趣味を楽しむ今の僕たちにこそ、この手軽さと気持ちよさは刺さるのです。マイクロエース 1/48 大戦機シリーズ「No.08 中島二式戦闘機 鍾馗二型乙」は、そんなことまで考えさせてくれるレジェンドプラモです。ぜひ手に取って、その魅力を味わってみてください。