
週末の模型ライフが楽しくなるプラモを、フミテシの独断と偏見でお届けする「花金プラモ」。今週は、加藤単駆郎氏のイラストでおよそ10年ぶりに帰還した「ハセガワ 1/72 メッサーシュミット Me262A-1a」をご紹介します。ぜひこの機会にゲットしましょう! 良い飛行機模型だよ。
第二次世界大戦において、世界初の実用ジェット機として送り出された「ドイツ メッサーシュミット Me262A-1a」。飛行機模型の世界でもアイドルのひとつであり、何個作っても楽しいモチーフです。
そんなMe262が、ハセガワからおよそ10年ぶりに再生産されました(2017年に発売された「Messerschmitt Me262V056 & Me262B-1a/U1 `Nachtjäger´」以来)。リミテッドエディションですが、加藤単駆郎氏によって描かれたパッケージと採用する気合いの入れようです。このイラストを見ただけで買いたくなります。


マーキングは第二次世界大戦末期の1944年後半に編成された、Me262を主力とした空対空戦闘部隊である、ドイツ空軍 第7戦闘航空団のもの。こちらは本キットのための新規デカールになります 。

ハセガワ 1/72 Me262の初版は1985年。約40年前のプラモデルになるのですが、その月日を感じさせるようなことはありません。むしろパーツ数がシンプルで、無理のない設計が好感を持てます。

キャノピーは3分割。透明度も良く、胴体とのフィッティングも問題ありませんでした。

パイロットも付属。造形はノスタルジーを感じる雰囲気ですが、コクピットに乗って仕舞えばそれほど気になることはありません。

タイヤの造形がグッド! メリハリがあって、足元が引き締まります。脚柱と一体なのも組みやすくていいですね。

脚カバーも分割することなく1枚で表現されているので、接着でオロオロしなくて済みます。

主翼下面に装備される空対空ロケット弾(R4M)のディテールもシャープ。取り付ける際は、主翼に穴を開けるので、1.5mmのドリルを準備しておきましょう。

Me262の特徴的な三角形断面の胴体は、左右2パーツ。枠の中でも異彩を放っています。パネルラインのモールドも非常に細く繊細です。

胴体内部はこのスマートさ。ミニマリストもびっくりなほど必要最低限なものしかありません。組み上がった後はほとんど内側は見えないので、これで全く問題ないと言えます。

複座にも対応できる分割になっています。完成後に尻餅をつかないように、機首の内側には3グラムのオモリ(別途用意する必要あり)を入れるスペースも確保されています。左右の胴体の貼り合わせも癖がなく、流し込み接着剤だけできれいに貼り合わせることが可能です。


主翼は3パーツ。そこにMe262のアイコンであるジェットエンジンを装着します。エンジンは主翼のスペースにはめ込み、流し込み接着剤で固定。このエンジンと主翼の合わせも、スムーズに行けたので、このキットの勝ちは確定しました。


主翼の上から胴体をセットします。ここも隙間がほとんどできません。今回はここを接着せずに仮り組み状態ですべて撮影しています。それくらいいい感じにパーツ同士がフィットするのです。

第二次世界大戦の名機たちを、1/72スケールで数多く送り出してきたハセガワ。現在それらの多くは、今回のような「リミテッドエディション」という形で再生産されています。僕が生まれる前から模型店の棚に並び、多くのモデラーに愛されてきた定番キットたちと、こうして今の時代に出会える。その事実だけでも、プラモデルという趣味の時間の厚みを感じさせてくれます。その体験は、世代を超えて受け継がれてきた「飛行機模型の楽しさ」そのもの。ぜひこの週末、ハセガワのMe262を楽しんでください。