

第二次世界大戦末期から、今では当たり前となったジェット機の時代が到来します。世界で初めて配備され実戦したのがドイツ軍の「メッサーシュミット Me262」という戦闘機です。その戦闘機からほんの数週間後にイギリスで実践配備されたのが「グロースター ミーティア」。この飛行機こそ連合国軍側(アメリカ・イギリス・ソビエトを中心にした陣営)初のジェット戦闘機として実戦配備されました。今回ご紹介する「エアフィックス イギリス空軍 グロスター ミーティア F.8」は、戦後に改修されたミーティアF.4を大幅改良したもの。イギリス国内だけでなく、諸外国にも輸出され活躍しました。

タミヤやハセガワ、ファインモールドが日本の飛行機に力を入れるように、イギリスのメーカー・エアフィックスも自分たちの飛行機にはプライドを持ってキット化してきます。そのおかげでイギリス機だけでしか味わえないユニークな飛行機をプラモデルで堪能できるのです。本キットも完全新規金型で送り出されており、各パーツはバキバキにシャープ。しかも昨今よく見られる「硬めのプラスチックで成型されたエアフィックス製プラモ」に部類されます。エアフィックスのプラモといえば「淡いブルーグレーのような成型色=柔らかめのプラスチック」が特徴なのですが、最近は大型モデルやジェット機などにこの硬めのプラが採用されたりしています。僕は実は柔らかめの方が好きなのですが……。その理由はのちほど。

戦後の1/72スケール英国人パイロットが、現代の成型で手に入る! エアフィックスのプラモには、だいたい「パイロットフィギュア」がセットされます。昨今の他メーカーの1/72スケール飛行機模型は、パイロットが入らないことが多いです。だからパイロットフィギュアとのご対面は、エアフィックスの飛行機模型を開ける時の楽しみのひとつとなっています。

まるでドダイYSのようなでっかい主翼下面!! モビルスーツも乗れそうな逞しい姿。エンジンが搭載されている箇所の膨らみがとってもセクシーですね。

またF.8の特徴としてマーチン・ベイカー社製射出座席(緊急時に椅子だけ飛び出してパイロットが脱出できる)が初めて搭載されたこともあげられます。そのため座席へのこだわりがすごいのです。このパーツだけ見るとなんかSFメカみたいですね。

主翼内部には脚収納庫の内壁を貼ったり、ノズルパーツを貼ったりします。1/72スケールなので、ある程度の特徴を盛り込むことに留められていて、次のステップにすぐ移行できます。

上から左右の主翼パーツを接着! 主翼パーツはエンジン部分も一体成型されています。パーツ同士のズレもなく、とても美しいシルエットが完成します。

このミーティア、翼や胴体はスムーズに組み上がるのですが、1箇所だけ難所が存在します。それが脚。硬めのプラが災いして、ギチギチ〜とした感触で各パーツが合わさりにくいのです。これまでの柔らかめのプラならなんとなくむにゅ〜っと力技で行けないこともなかったでしょう。ここだけは各パーツ削ったりしてすり合わせをして慎重に組み立てることをオススメします。


完成するとテールの長さにびっくり!!(機首側に8gのおもりを入れないと尻餅をつきます! いやもっと多めに入れておきましょう)スピットファイアの大活躍から数年後にこの飛行機が登場するなんて、びっくりします……。イギリス航空史においても重要な位置を占めているミーティアを、ぜひイギリスのメーカーのプラモで味わってください。