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タミヤの設えともてなしを無塗装でも堪能できる純レーシングカー!/1:24 カストロール・トヨタ・トムス スープラGT

 「オーバーフェンダーはほら、自分で付けたいでしょ?」「づげだいっ!!」……という声なき会話が成立するように、タミヤのキットには「工作をさせる」という設えともてなしがある。ディティールを成立させる都合で分割される部位があるのとは別に、組み味を楽しんでもらうためのピース分けがある。ボディでいうと前者はボンネットベント(4枚羽が2ピースからなっている)で、後者はオーバーフェンダー(貼ると途端に強強ルックになって嬉しい)となる。

 もちろんどのメーカーもディティールの再現と合わせてエンジョイな組味を盛り込むことには苦心している現在なのだが、この『1/24 カストロール・トヨタ・トムス スープラGT』は30年も前のキットだ。オーバーフェンダーを切り出し、ゲート跡をデザインナイフで削ぎ、タイヤハウスに添えると隙間もズレもなく合わさる。裏から流し込み接着剤を差すと別パーツだとは知覚できないフィットっぷりだ。この一件だけでもこのキットに決めてよかったと心底思えた。

 今回に限らずカーモデルは可能であればまず最初にボディから組むことにしている。接着剤で汚したりするとガッカリ具合がとんでもないので、なるべく集中力のある元気なうちに済ませておきたい。最近はニトリル手袋をして指紋をつけないようにしているし、箱からボディを取り出したらとにかくまず『カーペインターHANDLE』をズドン!と装着している。この便利ツールは塗装時以外にもパーツを貼っていく際においても活躍するのだ。適度な自重で安定感がありながら底面が回転し、作業に調子の良い向きにスムーズにもってこれる。なにより両手がフリーになるのは工作していくうえでバツグンの利便性だ。

 ちなみにこのスープラGTは真っ白なプラモだ。メッキホイールにゴムタイヤ、クリアパーツなどの要素はあれども、基本は白いプラパーツで構成されている。そう、塗られる気満々な純白っぷり。「ボディはいいけどシャーシまで白なのか……!」と、正直ちょっと残念な気持ちはあった。それはさておきボディの組み味が最高だったので、シャーシも塗装のことはいったんさて置きでその組味にフォーカスしていきたい気分になった今回。レーシングカーとしての機械構造、レイアウトや形状の無骨さに注視するのには真っ白な模型が逆に良いのでは?ほら、豆腐だって醤油とか何もかけずに純然たる豆腐のみの味を楽しむときもあるじゃないか俺。という論法で。

 エンジンルームは下から覗けるとこ以外はスッパリと省略されていることもあり、シャーシはテンポ良く組み上がっていく。そしてこのロールゲージの取り付けには感動モノの設えが用意されていた。室内に突き出たリアサスペンションがロールゲージと噛み合うのだが「純レーシングカーにおけるボディ剛性とは」を示すが如くタイヤハウスをブチ抜きでリアサスペンションが1ピースで突き出ているし、それを噛み合すのにロールゲージは知恵の輪みたいになっているし、もはや文章や写真では伝えきれないのでキット買って組んで確かめて! プラスチックで示すボディ剛性のエンジニアリングだから!……と、無塗装精神で組み上げていったのだが、正直言ってこんなに盛り上がってしまうとは思いもしなかったスープラGT。カストロールカラーのデカールは貼っておきたいのでその話はまた後日。

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