
上海のおもちゃ屋さんの前に「ガンダムの看板」が立っていました。それは数年前に僕を熱くさせてくれた「ビルドストライクガンダム」。TVアニメ『ガンダムビルドファイターズ』の主人公ガンプラです。看板のQRコードをスマホで読み取ってみると、今年から中国では『ガンダムビルドファイターズ』が放送とのことで、中国版のホビーサイトで猛プッシュされていました。お店に入ると、中国版パッケージのHGキットも多数ラインナップされていました。


看板になっていたプラモデルがこちら。「1/144 ビルドストライクガンダム」。EGやHGと言ったブランド名は特にありません。価格も49.9元(日本円でおよそ1000円)と手に取りやすい価格でした。箱に書いてある通り、このキットを作るのに工具は入りません。そう! ホテルの部屋でもすぐに組めちゃうってわけです。海外旅行中に「ホテルで気軽にガンプラを楽しむ」。そんな想像もしていなかった体験を味わうこともできたのでした。

完全新規のキットで、パーツ数もとってもシンプル。各構造を見てみるとエントリーグレードよりもさらにシンプルに、「ガンプラと初めて出会った人」が組んで、机の上にきれいに立たせることができるガンプラになっていると感じました。圧倒的な可動範囲や細部までのパーツ分割といったハイエンドガンプラを目指すのではなく、アニメを見て昂った気持ちをすぐにガンプラで昇華できる……それがこの「1/144 ビルドストライクガンダム」なのです。

手首まで一体になった前腕フレーム。そして肩のスラスターまでが一緒になった上腕&ヒジ関節。ヒジのみが可動します。かつて『機動戦士ガンダム00』放映時に発売された、「FG」シリーズのコンセプトを受け継いだような仕様です。

脚部も太ももとヒザ関節のフレームを一体化。股関節はボールジョイント接続なので、足を広げたりして立ち姿を調整することができます。

ビーム・サーベルも腰アーマーと一体化されています(手持ち用のビーム・サーベルも1本付属)。これによってパーツがポロポロと落ちることはなく、いつでも腰にビーム・サーベルをかっこよくマウントした状態で飾っておくことができます。

手でパーツが簡単に外れるので、開封してすぐに組み立てられます。およそ10分で、僕の前に「1/144 ビルドストライクガンダム」が爆誕しました。しかも関節構造がシンプルなので、気軽に立たせることもできます。たくさんガンプラに触れてきた人は、よく動くガンプラでかっこいいポーズをつけることができるでしょう。でもこれから「ガンプラと出会う人」の中には、動きすぎて上手く立たせることが難しい! という人も出てくるはずです。まさに中国で放送スタートした『ガンダムビルドファイターズ』から入ってくる方に、直ぐに組んでもらって、気軽に扱えってもらえるように生まれたガンプラなのですね。

このコンセプトのおかげで、僕は海外旅行中にもプラモ欲を満たすことが出来ました。完成したガンプラを持ちながら、窓から上海の景色を見る。完成した日はあいにくの曇り空だったけど、そんな景色も僕は忘れないと思います。思いがけない出会いとなった「1/144 ビルドストライクガンダム」のおかげで、またひとつプラモな思い出が刻まれたのでした。