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箱を開けるまでわからない。シャキッと硬派になった「エアフィックス スピットファイア」に再会したの話。

 僕が知っているあの子じゃなかった。都会に行って垢抜けてしまったんだ……的な衝撃。エアフィックスの1/72スケール スピットファイアの箱を開けたら、以前遊んだときとと形はいっしょなのに、随分と見た目の違うスピットファイアがいたのです。

 イギリスのメーカーであるエアフィックスにとって、スピットファイアは日本メーカーが送り出す零戦と同義。多くの人が楽しめるように、組みやすさとかっこよさを追求した模型になっています。そしてバリエーションも豊富。このキットは2010年に発売されたもので、デカールなどを変えて多数のバリエーションがラインナップされています。久しぶりに作りたくなったので、2024年に発売されたバリエーションを購入したところ、なんと「プラの素材」が変わっていました。濃いグレーを纏い、硬めのプラスチックになって、なんだかシャキッとしてしまった(悪いことではないのになんか寂しい。まさに”垢抜けた”という表現がぴったり)スピットファイアが出てきたんです。

 エアフィックスのプラといえば、このようなライトブルーの色味と粘りのある柔らかさが特徴。国内のプラモではあまり味わえないその佇まいの中に、模型愛が詰まったパーツが繋がっていました。今店頭にある多くのエアフィックスのプラモにも、このプラで成型されているものがたくさんあることでしょう。

 しかし近年のエアフィックスのキットを開けると、プラは硬質で色味も重みのあるグレーになっているものが多くなってきました。僕の予想ではありますが、プラスチックを硬くすることで反ったり捻れたりする危険も減るでしょうし、見た目もよりシャープになるはずです。エアフィックスを象徴するスピットファイアでもこのプラが採用されているということは、これからのスタンダードはこの硬め&濃いグレープラになっていくのかもしれません。

 かつてのプラで成型されていた頃よりも、どことなく精悍でカチカチなアニキ。アニキはどっちのプラで樹脂化されるのがお好みなのでしょうかね〜。

 プラモデルはやっぱり箱を開けないとわからない。何個も作っていたキットのプラスチックが変わっただけで、こんなにも僕の心が動揺するとは思いもしませんでした。だから改めて、「エアフィックスのスピットファイア、これからもよろしくね」とご挨拶。さぁ、フレッシュな気分で大好きなキットを作ろうと思います。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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