花金だ!仕事帰りに買うプラモ。ドイツ軍のキメラ合体車両「マーダーシリーズ」の元祖をタミヤMMでゲットだぜ。

▲ピッチピチの最新キット!震えるぞ

 フミテシが独断と偏見で今週の週末が楽しくなるプラモをオススメする「花金プラモ」。今回はちょっと歯応えがあるキットをプレゼンするぞ!タミヤの戦車模型「1/35スケール ミリタリーミニチュア」の最新作として発売中の「ドイツ 対戦車自走砲 マーダーI」だ!!!マーダーシリーズはドイツ軍が鹵獲した兵器や、旧式化した兵器を再利用して戦場へとコンバートしたまさにカスタムプラモみたいな車両です。だから形も攻めまくりで面白い!タミヤからはマーダーI〜III、改良型のIIIMとファミリーが勢揃いしています。

▲今回ご紹介するマーダーI。これはフランス軍から鹵獲した「ロレーヌ・シュレッパー野戦補給車(1930年代後半に作られたお古)」の車体にドイツ軍の7.5cm対戦車砲 Pak40を搭載!ワインとソーセージのようなコンビです。つまり、うまいです
▲こちらはマーダーII(画像はタミヤ公式HPのもの)。独ソ戦において強力なソビエト戦車を倒すために、旧式化したII号戦車の車体に強力な7.5cm対戦車砲を搭載。まさに老兵が戦場にカムバックするかっこいいあれです
▲マーダーIII(写真は1/48)。旧式化していたチェコ製38(t)戦車の車体に、独ソ戦でソ連軍から大量に捕獲した7.62cm対戦車砲を改良したPak36(r)を搭載したスーパーキメラ車両。北アフリカ戦線にも送られ、その高い攻撃力によって「ドイツ軍が88mm砲搭載の自走砲を投入」という誤報がイギリス軍内部に出たほどです
▲1943年5月に登場したマーダーシリーズの最終形「マーダーIII M」(画像はタミヤ公式HPの物)。マーダーIIIから、エンジンを車体中央に移し、戦闘室を後部に設けたのが大きな特徴。主砲も7.5cm砲Pak40となっています。超絶かっこいいキットなので、マーダーI組んだ勢いで、今日僕は買って帰ります

 どれも魅力的なファミリ〜。その元祖が遂にタミヤMMに登場となりました!もうこのキット、最近のMMシリーズの特徴を小さい車体にぎゅうぎゅうにつめこんだプラモで、今のタミヤMMの中身を知るのにもうって付けのキットでございます。最近のMMの傾向を僕なりにまとめてみると……

1/パーツの細分化による解像度アップ。パーツ数もボリュームアップ

2/左右のパーツの嵌め合わせなど間違えないように軸の形を変えたり、接着面を大きくすることで、細分化したパーツも組みやすくしている

3/素晴らしい造形のフィギュアが付属。単品売りではなく車両と一緒に入っているフィギュアは汎用性よりもドラマ性が生まれるフィギュアが多いのが特徴

▲車体のパーツはそれぞれの装甲板を箱組み。各ブロックごとに成型されているので、一体のものよりディテールがくっきりと表現できます。その分パーツ数は増えます
▲パーツの向きや軸など、間違えそうな部分にはしっかりとフォローが入ります。安心!
▲履帯のパーツも原寸のイラストと接着箇所、接着の順番が丁寧に解説されるので、説明書をみながらじっくり組んでいきましょう。僕はパーツの接着ポイントに直接アルコールマーカーで印を付けて分かりやすいようにしています
▲このマーダーIのプラモの中でも至高のパーツがこちら。片面が一体化されたボギーパーツです!複雑な足回りがサクサク組めます!
▲こんな風に転輪を挟み込んで、反対側のパーツで接着
▲ボギーが爆誕です
▲車体に合体!この車体がフランスから鹵獲した「ロレーヌ・シュレッパー野戦補給車」の物
▲車体パーツの装甲板の接着はまるでパズルがカチカチと組み合うようです。天面を接着してから。側面に大きく開いた空間を埋めるようにパーツを接着します
▲複雑な形状をした空間が一枚の板でビシ〜っと埋まります。マーダーIの快感ナンバーIポイント
▲無線機や砲弾がオープントップのインテリアとしてセット。ラックなどは空いてますので、他のキットから好きな小物を持ってきて入れてあげるとより解像度が増します。砲弾は抜き差し自由なので、組んでからでも塗装できます
▲全体のリベットが最高!小スペースに車外装備品などがモリモリで、目を楽しませてくれます
▲主砲&防楯は組んでからも取り外し可能。塗装に困るオープントップのインテリアも、この構成ならとても塗りやすいです
▲対戦車砲のこの解像度!!マジでエロい。最高です。ひとつひとつのパーツが大きく、小パーツで抑えられているので、あっという間に組み上がります。僕は15分で組めました
▲スーパーシャープでもう目の付け所がシャープでしょっとおじさんは口に出したくなるくらい。令和のタミヤMMは組むだけでこのクオリティ

 そしてマーダーIのもうひとつの主役がフィギュア。今回のフィギュア、トリッキーな分割は無く、非常にシンプルな構成。個人的には捻りのきいたポーズが好きです。車外に立つアニキが最近のMMフィギュアの中でも服装のバランスが超好みで、このフィギュアのためにマーダーIを買っても良いくらいです。

▲捻りアニキ!!腰から下の動きがかっこいいぜ。あとどちらの兵士もパンツのバランスが最高。足元で2〜3クッションしていて今っぽいお洒落!軍パンはこうやって履くとかっこいいぜというバランス。参考にします!
▲3Dスキャンしたデータを元に原型師によって生み出されるタミヤのフィギュア。今作は芸が細かい!乗員1人は頭部が選択式
▲マーダーIの上で上空を警戒するアニキは、装甲板のふちにピタリと肘が乗ります
▲最近のMMフィギュアの中に、彗星の如く現れたファッションリーダー。上着の丈のバランスとベルトでの絞り具合が絶妙で、太めのパンツのバランスも優勝。バックルを押さえた左手を接着する瞬間、吸い込まれるような吸着があなたを襲います

 このアニキたちを置くと制空権を失って上空を警戒しているシーンのようなものが生み出せるそうです。フィギュアが車両をひとつの物語へと誘導します。それがタミヤMMのフィギュアです。塗らなくても、組んで脇に添えておくだけでそこにはドラマが生まれます。

▲奥にあるフンメルと比べるとマーダーIがとってもコンパクトなのが分かります

 記事を読んで、店頭でぜひこのマーダーI の箱を持ってみてください。コンパクトなのに「重ッ!」ってなると思います。それだけ中身はパンパンです。完成すると全長14.6cmの小さな車両にランナー5枚を使用した精密キットで、さらにカラー塗装図&車両解説もバッチリ付属。令和のミリタリーミニチュアのスタンダードとなる要素が全て詰まっています。ぜひこの週末「タミヤ 1/35 マーダーI」を組んで、タミヤMMの今に触れてみてください!今週はマーダーI で乾杯!!

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フミテシ
@neofumiteshi

1983年生まれ。月刊ホビージャパンで12年間雑誌編集&広告営業として勤務。ホビージャパンで様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。「ホビージャパンnext」、「ホビージャパンエクストラ」、「ミリタリーモデリングマニュアル」、「製作の教科書シリーズ」などを企画・編集。