

シャープではっきりとしながらも中央に溝のある転輪ゴム、目では見えないタイヤのゴム、ボルトの緩み止めワイヤー、側面の溝が再現された履帯……スケールを忘れるほど、カメラで撮ってようやくわかるほどに極まってしまった足周り、そのためのパーツづくり。ドラゴンの大傑作、九七式中戦車チハが日本語のわかりやすい説明書がついてMONOブランドで帰ってきた!


ドラゴンというメーカーはスケールモデル、とくにAFVモデルで大活躍したメーカーです。2000年代半ばからはスマートキットというシンプルかつ精密な1/35スケールのドイツ系AFVアイテムをリリースして、その名を轟かせました。現在では同じ中国のメーカーに棚ではだいぶ押されていますが、輝きは全く衰えることがありません。そんな煌めきを集めて、日本語の説明書を付属して、もう一度店に届けるのが「プラッツ/MONO」の戦車シリーズです。

このH型のランナーを見れば、履帯にかけるドラゴンの執念がわかるはず。履帯の上下、そして左右にディテールをくっきりいれるために、スライドする金型を左右にも配置しています。だからスライドする金型が稼働する場所を確保するために大きく広がったH型のランナーになるわけです。あぁ、プラモオタクの早口が止まらない。ドラゴンのNEOトラックの神髄がここに詰まっている、ということなんです。

スライド金型、という技は砲塔でも使われています。側面の尖ったリベットがしっかり軸がズレずに尖っているのは、この必殺技のおかげなんです。全体のシルエットといい、リベットの尖り方といい、天面をぐるっと走る溶接のラインといい、シャープさ極まっていてパーツ状態でじっくり見る楽しみがたっぷり。

主砲もパーツが気持ちいいところ! 砲身にライフリングがあるだけでなく、尾栓を取り付けるところもしっかり溝が切られていて、1パーツでここまでできるんだ! という気持ちになるんですよね。砲身など各パーツが分割されたバージョンも入っていて、こちらが新しいバージョンになります(選択式)。

こちらがMONO特製の説明書。日本語での説明に、カラー化された塗装見本がついてきます。帝国陸軍の迷彩塗装は独特のイエロー帯が魅力ですが、それ以外も3色使って細かい塗り分けがあります。これが2色刷りぐらいの説明書だと、普通に色を取り違えることがあるんです(2敗)。だからフルカラーなのは本当にありがたい。

ルーバーのシャープさと抜け感、気持ちいいですね。ここが車体の新旧の見分けるところで、ルーバー部分が平たい板で屋根がつくのが最初の車体。屋根の取り付けも楽しいんですよ……。

組み立ても気の利いたサポートがあります。ランナーのように端にいるけど、溝が切られて波型で、けっこう存在感があります。さあ、これがどういう役割を果たすか……長くなったので次回にしましょうか。それまで、日本戦車の最強プラモと言える「プラッツ/MONO ドラゴン 1/35 タンクス・オブ・ザ・ワールド7 WW2 九七式中戦車 チハ 前期型」を買ってお待ちください!! すぐ帰ってくるよ〜〜。