

限界までシャープ、カメラで拡大してようやく見えるディテール。中国の模型メーカー・ドラゴン製のキットを、新ブランドとしてリパッケージして発売した「プラッツ/MONO ドラゴン 1/35 タンクス・オブ・ザ・ワールド7 WW2 九七式中戦車 チハ 前期型」は、ランナーやパーツを眺めるだけで楽しく驚くことができるプラモデルです。


このプラモ、組み上がった時の足回りのかっこよさが最高です。そのさせてくれるのが、履帯のたるみを作るための治具。このカーブにパーツをあわせて曲げて、端に接着剤をつけて接続していけば、リターンローラーに合わせていい感じにたるみが表現できるんです。

ドラゴンのこだわりが詰まったパーツが集まって、えもいわれぬ足周りが完成する。おそらく実車よりシャープなのでは……。この時点であらためてドラゴンのすごさを再確認。

砲塔のなかにはインナーを選択するところがあって、これは各部のピストルポート(あるいは覗き穴?)の開閉を表現したもの。今回は閉じましたが、開けるとちゃんと内外の穴が一致するんです。こだわりが随所に行き渡っている……。

エッチングパーツも同様です。車体に金網状のパーツを取り付ける指示があるので、ゼリー状瞬間接着剤で取り付けましょう。でもこれって、車体の内側に貼るからほとんど見えないのでは……。

確かに……いやほとんど見えないじゃないか!! でも実際に資料を見るとルーバーの奥に金網が見えるんですよ。どこまでもこだわっている。素晴らしいです。

ここはしっかりと見える部分、排気管のカバーは割り箸を使って押し付けて、曲げていきましょう。ギュッと押し付けるよりは、指や手の弾力を活かしつつ少しずつ曲げます。

円弧状態なままゼリー状瞬間接着剤で本体にガッチリ固定。そのうえで上から指で押すとかまぼこ型になります。

組んでいる最中からディテールやその構造に興奮しっぱなしでしたが、驚いているうちにチハは完成。転輪など足周りが広いわりに車体は低く仕上げられ、右にずれた砲塔やその上についたハチマキアンテナが独特のシルエットになっています。

見る角度によってシルエットが変わるのがチハの面白いところ。どの角度でも足周りは主張があって、ここの各パーツがシャープなのがとても麗しい。プラパーツで精密さを高めつつ、パーツ数も抑えて作りやすい。またMONOの説明図はフルカラーで、塗装図のみならず組み立てでも役立ちます。チハはものすごい傑作、大傑作です。お求めやすいMONO/ドラゴンの九七式中戦車、ぜひこの機会を逃さず作ってください!