

神戸のランドマークである神戸ポートタワーのすぐ側に、プラモデルにもなっている多くのモチーフを送り出している企業、川崎重工グループの企業博物館「カワサキワールド」があります。この博物館は神戸海洋博物館の中にあって、神戸港の歴史や発展も楽しみながら、KAWASAKIの世界に入っていけるとても楽しい施設です。他の観光施設とも近いので、神戸に行ったらぜひ足を運んで欲しいです。

神戸港にあるメリケンパークでは、港町ならではの景色も堪能できます。僕自身も海沿いの街の出身なので、海が見えるとなんだか落ち着くのです。

神戸海洋博物館で僕が興味をそそられたのは物流。「ONE」のロゴでお馴染み(川崎汽船、商船三井、日本郵船という日本の大手海運3社が設立したオーシャン・ネットワーク・エクスプレス)のコンテナ船の特大パネルには、みんなが思うであろう素朴な疑問がわかりやすく解説されていて(「?」の書かれたパネルをめくると答えが書いてあります)、子供から大人まで世界の物流のコアとなっているコンテナ船の概要を掴めます。

清盛!! 大輪田泊!! とか言いながら神戸港の歴史に突っ込んで行ったら、もっと古くからこの地は注目されていて、歴史が深ぇ〜と何度も頷いていました。港内の人工島の解説ってなんかワクワクするんすよね〜。そんな感じで神戸港のことを知ったら、ワクワクのカワサキワールドへGOなのです。

KAWASAKI2大アニキのお出迎え。顔面力が強い! 創業者・川崎正蔵と、その意思を受け継いで現在の川崎重工グループの礎を作った松方幸次郎がお出迎え。企業博物館らしいスタートなのですが、パネルレイアウトが素晴らしくて、目も足も止まります。じっくりとKAWASAKIの世界に浸りましょう。

最近美術が好きになった僕にとって松方幸次郎と言えば、東京の国立西洋美術館というイメージ。彼が保有していた数多のコレクションがベースになって、国立西洋美術館はスタートしたんですね。このパネルを読んでいくと、人の成長・企業の成長・新たなアイディアというものは、人の文化に触れなければより良い方向に進めない……そんな思いが伝わってくるのです。国内で素敵な絵画や彫刻に触れられるきっかけも作り出しているなんて、すごい企業です。

そして壁面には川崎重工グループが送り出してきた、様々な工業製品の歴史がパネルになっています。1日じゃ見切れません。この前で、あなたの心に刺さっているモチーフとの出会いを楽しんでください。

そしてパネル展示の向こう側には最高の興奮が待っています。まずは「モーターサイクルギャラリー」。常設展の他に、時期ごとで企画展も行っています。

モーターサイクルギャラリーの展示では、レース車とそれがベースになった公道車を上下に展示。僕のように最近プラモデルでバイクの面白さを知った人間にとっては最高の展示でした。

0系新幹線は実物を展示! 中に入ってシートにも座れます。客室の広告パネルだけは現代の企業広告が入っていて、過去と未来を体感できるタイムカプセルと化していました。

めっちゃでかい船の模型があるのですが、この中はシアターになっていて艦船や新幹線、飛行機ができるまでの映像を見ることもできます。


空ゾーンのアイコンは大型の「川崎バートルKV-107II型ヘリコプター」。アメリカのボーイング・バートルからのライセンス生産。アメリカ海兵隊ではCH-46として採用されていました。中にも入れます。

社会学習として訪れている学生さんも多く、それぞれ好きなモチーフに飛び込んで行っている姿は、見ていて面白かったです。「電車でGO! 2」の前は、めちゃくちゃ盛り上がっていました。館内スタッフが来ている「KAWASAKI」のジャンバーもカッコ良くて、お土産で売ってないのか!? とちょっと悔しい思いもしました。

そしてですよ! グッズ売り場にはプラモデルと完成品が売られているんです。どちらも青島文化教材社の商品。さすがです。モーターサイクルギャラリーで熱くなった気持ちを受け止めてくれます。実際に数名の学生はプラモを手に取って「プラモってなんだ?」と友達と言いながら箱を手に取っていました。学生にももっとプラモの楽しさを知ってもらうために俺、頑張るぜ!!


神戸の中華街も近いです。博物館でたくさん歩いてお腹が空いたら直行しましょう。目からも数多のカロリーを摂取できます。

僕はプラモ仲間でnippperにも寄稿してくれている「ふりつくさん」に教えてもらった、「ぎょうざ苑」へ。ジャジャ麺と餃子が名物という、グルーヴ感が満点のお店でした。超有名店らしく、中は著名人のサインでいっぱい。


どっちもうますぎ。青島ビールをお供に、数分で完食。お店特製のタレ(席にはタレのブレンド方法が書いてあります。まるで塗料の希釈のように……)で食べる餃子はとにかく最高! ジャジャ麺も麺がもちもちで食べ応え満点でした! あー、また行きたい。ビール飲みたい。

で、神戸の良いところは模型店もあるところ。こちらはタムタム神戸三宮店。地下にある店舗なのですが、とにかく広い。全ジャンルのホビーを取り扱っているので、神戸旅行に行って受けたプラモな刺激をたくさん回収できます。ぜひ行きましょう。

神戸。本当に素敵な街です。その中でも「神戸海洋博物館&カワサキワールド」は、神戸の玄関として街の発展を支えてきた港の歴史、神戸そして日本を代表する企業の川崎重工グループの魅力を思う存分堪能できます。こんなにも模型力が湧いてくる場所だなんて、思ってもいなかったので、さらに神戸が好きになりました。ぜひ皆さんも神戸という街に行ってください。プラモな刺激に満ち溢れていますよ。