

先日神戸に行き、神戸海洋博物館&カワサキワールドを訪れ市街地に帰る途中、偶然気になる資料館を見つけました。それが「戦没した船と海員の資料館」です。扉を開けてみると、そこは鎮魂の場であり、僕たちモデラーにとっては「艦船模型のもうひとつの世界」を目に焼き付ける場所でもありました。

この資料館は、戦没商船の記録、及び戦没された船員を顕彰し後世に伝える場所として2000年8月に開設されたそうです。艦船模型の世界では「戦艦」「重巡洋艦」などと言った派手な艦船たちが注目を集めますが、戦時においては民間の船が国家管理下となり輸送任務などに従事しました。その世界がここに凝縮されているのです。


1941年12月から1945年8月まで戦没した艦船の写真および説明をフロアの6面を使って展示。圧倒されます。僕にとってその多くは知らない船ばかり。じっくりと見ていると、壁面のモノクロのコントラストが脳内でより強くなってきて、不思議な感覚に襲われます。

鎮魂の思いを込めて寄贈されている自作の模型も展示。商船だった船たちがずらっと並んでいる光景というのもなかなかみることができないと思います。
館内ではスタッフの方が色々とお話ししてくれるので、展示物についての質問も気軽にすることができます。



そしてプラモデルの箱絵も描いている上田毅八郎氏の絵も多数展示。コピーとはいえ、そのイラストに込められた想いがこちらにも伝わってきます。そして館内で500円の寄付をすると、スタッフお手製の「上田毅八郎画 戦時徴用船傑作集」をいただけます。

知らない船だけど、その姿に胸がときめく。館内の空気、展示された模型、上田氏の絵は僕に戦時商船の世界を切り開いてくれました。

そして川崎汽船ゆかりの船「君川丸」を神戸の地で買うのでした。こうやってプラモを通して、知らなかったあの時代の景色を知るというのも、僕の人生にとっては大切なのです。君川丸、カッコよく作ってみせるぜ!