

ドイツ軍が第二次世界大戦において、自国の戦車に施した「ツィメリットコーティング」。装甲面に細かな凹凸ができて、見るものを圧倒する異様な雰囲気を醸し出すこのコーティングは、実際の戦車だけでなく、多くのSFメカのディテールにも活用されています。このコーティングを、切り出して貼るだけで施せるシートが、今回ご紹介する「タミヤ 1/35 ディテールアップパーツシリーズ No.47 ドイツ陸軍 タイガーI コーティングシートセット」です。


ドイツ軍は大戦中に、戦車などに貼り付けられる吸着地雷を開発するのですが、「きっと連合軍もこのような地雷を作ってくるはず! 吸着しないように装甲表面に非磁性体のコーティングをしよう!」と先手を打ったものだったのですが、結局連合軍は吸着地雷のようなものは作らなかったので、外装がやたらムキムキになった戦車を見た連合軍は「これ強くなるんか……この凸凹何?」ってホワイジャーマニーな感じになったのです。上の写真はイギリスのボービントンにある「ザ・タンクミュージアム」に展示されている、キングタイガー。表面にこれでもかとコーティングされています。触るとひんやり。そしてめちゃくちゃ硬いです。角が立っている箇所では大根もおろせるでしょう。
でも模型の世界にとっては、同じ戦車でもディテールを変えて楽しめるという楽しさをもたらしてくれました。昨今では、NETFLIXで配信中の『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』に登場するザクのソールにも、このツィメリットコーティングを模したディテールが入っています。

タミヤのコーティングシートは、極薄でパーツにぴったりフィット。カット済みではないので、ガイドラインに沿ってナイフで切り出して使用します。このガイドラインがぴったりで、シートの精度もすごいぜ! と唸ること間違いなしです。
コーティングシートは、タミヤが1/35スケールでエレファントという車両を発売した時に初めてリリースしました。この第1弾を使った時は「ちょっとめくれるな〜、癖があるな」と思ったのです。しかし、今回後にリリースされた「タイガーI用」を使ってみたらびっくりするほど商品のクオリティが上がっていました。複雑な形状もめくれないし、しっかりと密着します。爪楊枝で細部を押し付けていけば問題なしなのです!

コーティングシートを貼る時のコツは、プラモ用の組み立て説明書とコーティングシートの説明書を同時に見ていくこと。細かなパーツを車体に接着する前にコーティングシートを貼っていくことになるので、二つの説明書をしっかり見ながらパーツを接着する順番、シートを貼る順番を確認していきましょう。説明書の行ったり来たりはちょっとだるいですが、貼った後はめちゃくちゃかっこよくなるぞ!!

コーティング完了!! シートはテカテカしているので、貼ったところの主張が激しいですね。これにサーフェイサーを吹いてみると……。

「タミヤ ドイツ陸軍 タイガーI中期型」爆誕!!! 一気に馴染みます。迫力あるティーガーIがさらに異様な雰囲気に。堪りません。コーティングをパテで施すよりも何十倍も気楽に楽しめます。このシートは、シート内に余分もあるので、ガンプラなどに貼ってディテールアップ用に使用も可能です。ぜひあなたのお好きなプラモに、タミヤのコーティングシートを貼って遊んでください。それでは〜。