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初めて開ける「特設艦」のプラモに魅せられて。青島文化教材社 1/700 日本海軍 特設水上機母艦 君川丸

 2024年末に訪れた神戸の「戦没した船と海員の資料館」を訪れたことで、艦船模型にラインナップされている「特設艦船」というものに興味が湧きました。これは民間船を徴用して改装した軍用艦。独特のシルエットや艤装によって、元から軍艦として建造された船とは一線を画す魅力を放っています。

 そう言った特設艦がプラモになっているのは知っていましたが、「戦没した船と海員の資料館」を訪れるとその圧倒的量に驚かされたのです。そうなったら居ても立ってもいられなくなり、神戸のタムタムで「アオシマ 1/700 日本海軍 特設水上機艦 君川丸」を購入しました。またこの船は神戸を代表する川崎汽船によって建造された船ということもあり、神戸で買いたくなったのです。

 初めて開ける特設艦のプラモ。箱を開けた瞬間から、普段の軍艦には見られないパーツと出会えます。細かなパーツもかなり多く見られますね。普段見ている艦船模型とはちょっとだけ違うパーツ群を見ていると、初めて艦船模型を手にした時の思い出が蘇ります。

 船体パーツも民間商船らしい滑らかな形状となっています。アオシマのキットは2014年に発売された物で、君川丸の他にバリエーションの「神川丸」「國川丸」「聖川丸」もキット化されています。これら4隻の頭文字を取ることで「神聖君国」となるように命名されました。

 デカールには「K」の文字が入るのですが、これは川崎汽船のシンボルマーク(これも神戸のカワサキワールドに行くまで知りませんでした)。民間船の時に輝いたこのマークが、より本艦の本来あるべき姿をイメージさせてくれます。

 軍艦の艦橋というと勇ましいシルエットを思い浮かべますが、民間商船を改造した特設艦はこのような四角いシルエットのパーツが入っています。これだけで、いつも作っている船とは違うな〜と思わせてくれます。

 君川丸は水上機母艦として改修されているので、飛行甲板が増設されています。その姿を表現する専用パーツのモールドがとても美しいです!

 さらに無数のクレーン。こちらは開閉状態を選択して組み立てられます。増設された飛行甲板に貨物船時代からのクレーンが合わさることで、船の中の密度艦がさらに上がり模型映えします。

 艦橋の天面。中央の大きな窪みに煙突が入ります。正面ばかり見ていた艦橋の上が、こんなにも豊かなディテールに溢れていたのかと驚きました。

 そして武装。このランナーみると軍艦になったんだな〜と。共通パーツということでランナータグに刻まれた「君国聖」の文字が異彩を放っています。

 2024年の旅の思い出が詰まった君川丸。今年の艦船模型初めは本キットで楽しもうと思います。パッケージイラストの迷彩もかっこいいですね! 軍艦だけど、いつもと違った味を楽しめる特設艦船。ぜひあなたも楽しんでください。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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