

PLAMAXのminimum factrotyシリーズには女性キャラクターのプラモデルがある。ミラージュ・ファリーナ・ジーナスは紫色のパイロットスーツに身を包んだ姿が特長で、それを表現するために紫色のプラスチックがほとんどのパーツを占める。肌が見える部分は顔のみで、わずか1パーツ。
しかし、大部分を占める紫色がとにかくきれいだ。深みがありながらもしっかりと鮮やかさがあるといった具合で、身体のラインや髪の毛の流れなどが紫色で立体化されているのだけど、照明を浴びることで生まれる、明るい部分と暗い部分の色の明暗がとてもよく見える。

腰周辺のツヤのないプラスチックとパイロットスーツが組み合わさると、その対比で紫色のパーツがよりツヤがあるように見えてくる。顔も同じで、サラサラの髪の毛がフワッとした造形とともに際立ってくる。
プラスチックでありとあらゆる素材を再現していることがプラモデルの面白いところだと私は思っているけども、こうして色や仕上げの異なるパーツ同士の対比で見え方が変わることを楽しめるのは、このプラモデルのユニークなところだ。同じ色のプラスチックが、ハイテク素材で作られたパイロットスーツに見えたり、サラサラの髪の毛に見えたりというのはプラモデルの魔法で、紫色のプラスチックが大部分を占めるからこそ、とてもわかりやすい。

プラモデルとしてはパーツのパーツ精度もバッチリで、流し込み接着剤を使えばすぐに出来上がる。ヘルメットを脇に抱えた姿を表現するために腕側はへこみがあって、そこがぴったりフィットするのが特に気持ちが良い。キャラクターのプラモデルは顔が勝負な感じもるが、左右併せて9セット付いた眼のデカールは、確実に成功してもらおうという心意気を感じた。眉と一緒に印刷されているのも、位置決めがしやすくありがたい。他のデカールも全部3セットずつある。成功したら、次からは他のプラモデルのデカールも楽しく貼れるし、良いサービスだなと思った。
スタンド付きでピシっと決まるミラージュさんは、原作を知らなくても凛々しい姿を味わえる良いプラモデルだ。見た目やポーズから想像する性格を確かめるためにアニメを見るという遊びもできる。今は気軽に原作にアクセスできるので、「プラモから入るエンタメ」というのは結構楽しいと思う。