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プラモデル界トップクラスの彫りの深さで立体化された驚異的ゴジラ造形/PLAMAXシン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース レビュー!

 マックスファクトリーのシン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース、本日で4キャラクターが大集合でございます。今までで無事、ライダー、ウルトラマン、エヴァを組み立ててきました。どれも素晴らしかったですね。単品で売っていてもおかしくないくらい。それが全部一緒に味わえるってんだからなんともお買い得なプラモデルです。

 さて、最後のシン・ゴジラ、ランナーは6枚。これまでとはパーツの分割も含め、かなり毛色が異なる印象です。もちろんモチーフの違いがあるにせよ、今までは比較的大きめの分割でしたが、ゴジラは細かめでモナカなパーツもありません。

 実は正直なところ、プラモデルにおけるゴジラにそれほど期待をしていないところがありました。ご存知の通り、プラモデルはその金型で作るという性質から、体表の凸凹をガッツリと深くすることは苦手ですし、無理やり回り込んだところまで一体のパーツにしてしまうと彫刻が甘くなるような部分も必ず出てきます。

 かといって分割を増やして対応しようとすればそれは多くの合わせ目を生み出してしまい、結果としてプラスチックで作った感がすごくなってしまう。だからこそ、ゴジラなどの怪獣はレジンキットなど金型で作るのではないキットの独壇場だと思っていたのです。これは悲しいとかではなく製法上の問題であって、どうにもならないことなのだろう……と。

 しかし、PLAMAXのゴジラを見るとめちゃくちゃ彫りが深いし、尖ってるし、なんだこれ。シン・ゴジラはゴジラの中でも特に体表のデコボコが派手だと思うのですけどもうめっちゃ彫りが深い。シン・ゴジラで赤坂を演じた竹野内豊くらい彫りが深い。

 そんな彫りの深いパーツを合わせていくのですけど、これがまたよく考えられている。普通の丸棒のダボではなくて大きな出っ張りを使っての噛み合わせを作ってあります。この大きな噛み合わせ部分がなんとなく収縮とかそう言うのにも良い影響を及ぼしてそうな気もしますが、結果として精度の高いパーツが、中が空洞の胴体をズレることなく組み上げていくのです。

 精度の高さは合わせ目にも現れます。こちらが同じく中空の尻尾のパーツをはめた部分。端っこの方に合わせ目が見えています。プラモデルなんだから当然なんですけど。で、そこに接着剤を流し込んでぎゅっと抑えるとあら不思議。合わせ目が消えちゃった。合わせ目が彫刻の奥に設計されていて見えにくくなるとかそういうのはあるにせよ、流し込んでぎゅっとやるだけでほとんど合わせ目が視認できなくなってしまうのです。別にパテとか瞬間接着剤じゃなくて、ただ流し込み接着剤流して抑えただけ。その後やすりもなんもせずにこんな感じでパーツがどんどこ本当の意味で1つになっていくのです。

 足のパーツは中空でなくて中の肉に体表を貼り付けていく形。それも組み上がればほら。一つのパーツみたい。ガレージキットの足とかこんな感じだったりしますよね。実際は8つの体表パーツで成立しているこの足が、どう見ても一体にしか思えない。

 体表のことばかり言っているうちに組みあがりますよ。これまでの3体でもこだわっていた手の演技についてはゴジラも共通しています。シン・ゴジラの特徴の上向きの手。モーションアクターを務めた野村萬斎氏曰く、神格を演じる人間の手を表現した上向きの手。それを少しばかり左右に広げるだけで非常にヒロイックなシン・ゴジラになっています。

 これまで組んできたキャラクターたちを並べてパシャリ。今まで言ってきたように4つそれぞれが人ではありませんが、その存在感の中に人間を感じる。この人間くささこそがこの4つのプラモデルを並べたときの一体感の正体なのかもしれません。

 個人的にはぜひこのシン・ゴジラを組むためだけでも買って欲しい。レジンキットと真っ向勝負ができるゴジラです。合わせ目をパテで埋めてモールドを掘りなおしたりしなくてもいいゴジラのプラモデルがこの手に。ああ、プラモデルが好きでよかった。プラモデルを諦めないでよかった。ヒーロー新世紀の幕開けたるこのプラモデルは、プラモデルの新世紀の幕開けとなっているかもしれません。

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