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必読!プラモデルの蛍光色を輝かせたいアナタに教える、「間違いないブラックライト」の選びかた。

 「蛍光色を光らせるにはブラックライトを使いましょう」というメソッドは、お手軽なライトアップ効果を得る方法として広く知られています。結論から言います。価格だけでブラックライト(UVライト)を選んではいけません。見るべきは波長です。おそらくみんなが見慣れている紫色に光りまくるやつは「395nm」のブラックライトなのですが、蛍光色をカッコよく輝かせたければ一も二もなく「365nm」の表記があるブラックライトを買いましょう。下のリンクがそれです。

 波長がなんでそんなに大事なのか。よくブラックライトを当てて蛍光がビャーっと放たれている写真、たしかにきれいなんですが全体が紫色に照らされていることがほとんどです。蛍光物質に紫外線が当たって起こるのが蛍光反応なんですが、そもそも紫外線というのは目に見えません。しかし395nmの紫外線を発するLEDは紫の可視光もいっしょに放射してしまうので、下の写真(蛍光管タイプのブラックライトを使用したダテツヨシさんの記事より引用)のように一面が紫色になっちゃいます。

 しかしより短い365nmを中心とした波長のLEDは(可視光をカットするフィルタが併用されている場合もあるのですが)可視光領域の色をほとんど放射しません。昔の蛍光灯タイプのUVライトは可視光領域もガンガン出ちゃうのでクラブとか行くと全身真っ青になったもんですが、いまはLEDで波長を絞り込めるようになったんだなぁ。で、365nmのUVライトだと、下の写真のように机が白いまま蛍光塗料だけが反応しています(ラベルの白い部分が青く光っているのは紙をより白く見せるために蛍光染料が混ぜ込んであるから)。これがミソです。

365nm(短い点線)と395nm(長い点線)のLEDスペクトル出力図。
ピークが395nmの場合は紫の可視光も一緒に放射される。
ウェーブフォームライティング公式通販サイトより引用)

 ガンプラに紫色を含む395nmのUVライトを当てると白いパーツも青紫になっちゃいますが、365nmのUVライトなら白いパーツは白いまま、蛍光を発するパーツだけがびゃーっと光ります。Gセルフのパーフェクトパック装備って透明パーツとビームサーベルの刃とシールがUVライトでめちゃめちゃ光るんだぜ。超きれいだからいますぐやったほうがいいです。ちなみに白いパーツが青く光って見えるところは、隣のランナーの青い蛍光反応の照り返しなので誤解なきように。

 アオシマの「蒼き鋼 イ401」に同梱されたデカールもこのとおり。デカールの台紙や蛍光顔料を含まないほうのデカールは色味に変化がありませんが、蛍光顔料を含んだデカールだけが紫外線に反応してヴィーッと光ります。せっかくの蛍光塗料遊びですから、全体が紫色になっちゃうのはもったいない。せっかくなら蛍光色を塗ったところだけが光ってほしい……とみんな思ってるはずです。

 「じゃあなんで365nmのUVライトがデファクトスタンダードになってないんだよ」という話なんですが、これは単純に395nmのものより光源が高価だから。と言っても目ン玉飛び出るほどの価格差はないのですが、たとえば100円均一ショップなんかで売られているものはどうしてもコストを下げたいもんですから、安い光源(395nmのもの)を使っているんですね。

 面白いのはプラモデルだけでなく、家のいろんなところをこのUVライトで照らすと(もちろん可視光領域の見た目にはなんの変化もないのですが)水回りのタンパク質汚れとかホコリの拭き漏らしとか、それ以外にも意外なところがバッチリ光って見えるところ。白身魚に照射すりゃアニサキスの検出もできるし、UVレジンも固まるし、なによりプラモが光るのでめっちゃ面白い。全体を紫色に照らして喜ぶ時代は終わり!明日からはみんな「365nm」の表記があるUVライトで遊ぼうぜ、という話でした。あと光の色があんまり感じられないので目に入ったりすると危ないから気をつけて。またね。

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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