最新記事やプラモデル情報を毎日お届け!
follow on Xをフォロー!

「小さい方のキューベルワーゲン」を作ろう!/ タミヤのヒコーキ模型を買ったらオマケが強すぎた件。

 「な、なんて強い情景なんだ…」と唸ってしまった。地図を手に仕事の打合せをするこのアニキたち、小さなミリタリーミニチュア(以下MM)とは思えない動的な情景。説明書に印刷された地図を切り出し、折りたたむだけでこの風合いに。ヒコーキ模型のオマケ車両キットを「いちおう作っておくか」くらいの気持ちで手にしたら驚きの連続だったのです。

 『ドルニエDo335Aプファイル・キューベルワーゲン82型セット』でドイツのトンデモ兵器を楽しもうと箱をあけたら、オマケ車両の方にまずグッと心奪われたので「MMをはじめるならこのキットからでは!?」という話、聞いてください。

 1/35スケールのキューベルワーゲンは以前、つくった事があるんですよ。で、1/48スケールの存在を知った際には「小さくなって色々簡素化されてるくらいのモノでしょ?」程度の認識でした。ゴメンなさい、似て非なるモノでした。ランナーを手にしてさっそく感じるシャッキリ、クッキリな彫刻以外にも、タミヤのこのシリーズに対する意欲が山盛りだったのです。

 「シフトレバーとサイドブレーキ、つけおきましたから。先にまだ色々ありますのでサッとお進みください」と序盤の工作のテンポが早いこと早いこと。1/48MMの第1弾キットとして「同スケールのヒコーキ模型とならべて楽しんで」という提案があるのに合わせて、このキットで様々な工作を体験してもらうべく「工程の緩急」が設けられているのでは?と。

 あえての穴あけ工作工程でしょ!?という工作ポイント。 1/35スケールではなかった工作です。ヒコーキ模型をつくるうえで必須となりがちな穴あけ工作。ツールとしてピンバイスが必要となります。「ヒコーキ模型をつくっていくなら押さえておきたい工作」という必然があると同時に「さまざまなツールを用いての工作の楽しさ」を体験して欲しいという思いがある気がします。

 φ0.8mm、1.0mm、1.2mm、それぞれのドリル刃とピンバイスを用意しての穴あけ工作。接着剤不要のスナップフィットキットでは味わうことが出来ない、ツールを駆使する喜びがあります。パーツには下穴が彫刻されているので、位置決めなどの不安はなく穴あけ工作に専念できる。

 スケールモデルの世界を楽しむためのパスポート、タミヤセメント(流し込みタイプ)速乾があればズンズン工作は進み、面のパーツたちがみるみるクルマになっていきます。この工作の疾走感が今のスケールモデルの魅力のひとつかと。1/48MMシリーズではそれをより強く感じます。

 1/35スケールと同じ様式のタイヤ取り付け方法。もはやタミヤのキューベルワーゲンにおける様式美です。この凹凸で位置がしっかり決まり、タミヤセメントを流しこめばソッコーで強靭な車軸を得て自立します。

 自分が空けた穴にパーツがシンデレラフィットする時の喜びたるや! タミヤに用意されたレールをなぞっただけとはいえ、その穴を穿ったのはまぎれもなく俺! 自分自身。自己肯定がライジングですよ、世界の皆さん。工作の種類とボリューム、工程の緩急、そして小さいながら強い情景を放つディテール。コンパクトでありながら内容充実な本キットをつい、推したくなった今回です。

 ニッパーにデザインナイフ、ピンバイスにドリル刃、忘れてならないタミヤセメント(流し込みタイプ)速乾。ピンセットもぜひ。これらのツールを揃える「面倒くささ」を凌駕する喜びが本キットにはありますし、様々なスケールモデルの世界の扉を開いてくれる事でしょう。なので『タミヤ1/48MM キューベルワーゲン 82型』を是非!

…って、あれ? そう、セットのオマケだと思っていたキットを推して終わった今回、次回はドイツの怪鳥プファイルでエンジョイしたいかとー!

関連記事