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傑作飛行機プラモデルにクルマと人が駆けつける/タミヤの限定セットで机上にドラマを生み出そう!

 飛行機模型ってちょっと孤独。大きなメカにパイロットがひとり、これから飛ぶのか、いま苛烈な戦いから帰ってきたのか、どちらにしろ話を聞いてくれる仲間がいなさそうな心細い感じが漂います。でもそこにクルマで駆けつけて「頑張れよ〜!」と言ってくれる仲間や「おーい、無事か?」と声をかけてくれる上司がいたら、なんとなくやっていけそう。メカがふたつあって、人間が複数いれば、そこにはたちまちドラマが生まれます。

 傑作機をハイクオリティなプラモデルで世界中の人々に紹介し続けているタミヤの「1/48傑作機シリーズ」に、同じスケールで発売された車両とフィギュアを組み合わせた限定商品が年末年始に4アイテム発売されました。最初は「飛燕×くろがね四起」のセットです。どちらも最高に良いプラモなので、当然nippperで紹介済みです。読み返すと褒めちぎりまくっているので、これが一箱に入っていて一気に手に入れられるのはヤバいとしか言いようがありません。

▲傑作機シリーズのなかでも最高傑作と言っていい日本の戦闘機!上の記事ではメッキ版のスペシャル仕様をご紹介
▲世界初の実用4WD車を作っていたのは日本人だったのか〜っていう。

 そして2つ目が1/48メッサーシュミットBf109 G-6・キューベルワーゲン82型セットです。これはドイツ代表ですね。ドイツのむっちゃ有名な戦闘機といちばん使われまくった軍用車のマリアージュでございまして、地図を見ながら立ち話をするふたりが入っています。サクッと組めるのにとてもシャキッとした飛行機とクルマの光景が立ち上がること間違いなしです。

▲傑作エンジンを組んだ後でも眺められる設計に痺れます!

 ちなみに1/48のキューベルワーゲンは1/48ミリタリーシリーズの第一弾。戦車模型のシリーズとして認知されているかもしれませんが、そもそも「飛行機と同じスケールで地上のメカも楽しもうぜ!」というコンセプトでスタートしたので、キューベルワーゲンには陸軍の兵士ではなくパイロットがセットされていたんだよね。こういうヒストリーに触れられるのもいいです。

▲この記事ではアフリカ仕様なんですけど、今回のセットではちゃんと立ち話をするパイロット君が入ったノーマル仕様のセット!

 3つ目はアメリカ代表、空のキャデラックでありマーヴェリックも乗り回していたP-51Dマスタングと泣く子も黙る超有名なクルマ、ジープ(キットはいろいろな事情で「1/4トン小型四輪駆動軍用車」という表記)がセットになって登場。人形は着座姿勢のパイロット2体と立ち姿の士官1体の計3体が付属し、「いままさに飛び立たんとする飛行機を見送る士官」みたいな情景が作れます。必ずしも地面を付けたジオラマにしなくてもOK。ただ並べるだけで「そう見える」というのがいいんです。

▲む、タミヤ1/48のマスタングはまだレビューがない様子。1/72のパーツで許してちょ。どっちも超いいキットです。何度も作った。

 しかもちょっといいのがタミヤには「1/48のジープ」っていうプラモがあるわけじゃなくて、「アメリカ歩兵前線休息セット」っていうプラモにジープが入っているんですよね〜。そこから車体を拝借して、あとは10年くらい前に発売された「1/48 P-51Dマスタング&アメリカ陸軍スタッフカーセット」のときの士官(たぶん!)が追加してあるわけですよ〜。陸でも空でもガンガンいいプラモを出してきたタミヤだからこそ、それらをクロスオーバーさせていろんな景色を作れちゃう。オレたちにプラモの遊び方を教えてくれるっ!いいよね。

▲ジープの出どころは、ここです!

 そしてそして、4つめですよ。超大事なのがこれ。このセット。1/48 ドルニエDo335Aプファイル・キューベルワーゲン82型セットですわ。キューベルワーゲンはさっき紹介したメッサーシュミットBf109にくっついてるのと同じなんですけど、このDo335Aプファイルという飛行機が店頭に並ぶのがほぼ12年ぶりの生産なんですよ。めっちゃかっこよくないですかこの飛行機。

 うおー、ついにプファイルが組めてしまう!前にも後ろにもプロペラがついててヌボーっとデッカくて、いかにもドイツのすごい飛行機というかんじがムンムンします。そしてオレは何よりもドルニエという飛行機メーカーが好きで好きでたまらなくて(その話はいつかどこかで)、あまりにも憧れが強すぎて、しかもタミヤのすっごく良いキットだという評判を聴いていて、「おれが台無しにしちゃったらどうしよう……」という恐怖心からこれを組んだことがなかったのっ!

 でもさ、今回は気負わず組めるね。なぜなら、どんなカタチにせよ、プラモデルにはこうしてまた巡り会える日がきっと来るのだ、ということをタミヤが教えてくれたから。プラスチックの色のまま組んで並べてニヤニヤしてよし、塗装にチャレンジして「あー、うまく行かなかったなぁ」なんてこともあるかもしれない。だけど、また会えるから頑張れる。また会えるから、気楽に遊べる。プラモのいいところは、こうして久々に顔を見たときにすごく楽しい話ができるところにあると思うんですよ。

 というわけで、「傑作meets傑作」なタミヤの4つのマリアージュ。ひとつでもビビッと来たらぜひ買って、組んでください。飛行機があって、車があって、人がいるからドラマが始まる。真っ白な机の上にだって、風が吹いて声が響く。情景模型の素晴らしさは、そこから始まります。みなさんも、ぜひ。

からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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