

ハセガワの最新カーモデル、S110 シルビア 前期型 HTです。今回モデルアップされたのは前期型の最高グレードである2000ZSE-Xで、説明書やネット上の説明を読むとだいぶハイテクでパワフルでスタイリッシュなクルマとして人気が爆発し、当時これに乗っているとモテモテだったということがわかります。
ハコを開けると白/黒/ベージュ/グレー/メッキ/透明と6色のプラスチックパーツがお出迎え。ハセガワのカーモデルとしてはかなり色数が多いので、このまま組んだらどうなるのかめっちゃ気になります。

インテリアはベージュのプラスチックで用意されていて、直線主体で構成されたダッシュボードにはたくさんのスイッチ類が彫刻されています。確かに1979年にこんな宇宙船マインドを感じさせる見た目は先進的だっただろうな……と思わせます(実際、オプション装備のドライブコンピューターは国産の市販車として初の試みだったのだとか!)。

メッキパーツはバリエーションキットの展開も見越した内容で、各所にある灯火類やミラー、マフラーエンドやドアノブなど効果的なところに用いる想定。塗らないで組んだらどうなるのか……と言いつつ灯火類に色が付いていないと少々寂しいのでマッキーの赤とオレンジで塗装してから組み始めました。

インテリアパーツを組んでデカールを貼った状態。もちろん実車はもう少し塗り分けが必要ですが、「真っ黒とか真っ白ではなく、ベージュなのが特徴なんだよ!」ということは充分に伝わってきます。センタートンネルはボディパーツがバスタブのパーツにめり込む設計になっているので白く見えますが、これがかえって「自動車設計におけるスペースの取り合い」を感じさせてなんだか誇らしい。

裏返せば繊細な足回りと排気系が黒いパーツで用意されており、これが立体感あふれるシャーシと組み合わさることでリッチな見た目を演出しています。実物らしく仕上げたい人は黒いところをプラスチックのままにして、シルバーやガンメタリックの指定色でちまちま塗ると良いでしょう。
このキット、ハセガワ製カーモデルとしては珍しく車高の上げ下げが選択式だったり、AT車とMT車のペダルやノブの違いを選べたり、窓枠の塗り分けが「だいたいそれっぽく塗る」と「実車に忠実に塗る」(後者のほうが難しい!)から選べたりと、どう作るかの分岐が多いのが特徴。説明書をよく読みながら進めましょう。

ホイールはグレーのプラスチックですが、実物はシルバーなのでシルバーに塗りました。「塗らない」って言いつつ、手もとにスプレーとか塗料があれば塗りたい気持ちのところだけチョロチョロ塗ると「ただ組んだだけ」のちょっとした後ろめたさから逃れられます。SILVIAの”S”が彫刻されたセンターキャップは別パーツになっていて、これもまたニクい。

窓パーツは各面がそれぞれ別になっていて、カット済みのマスキングシートも入っているので所定の位置を黒とかシルバーに塗ります。窓のフチを塗るとカーモデルは途端に実車っぽくなるからイイよね。

ボディの白はそのまま、灯火類、ホイール、窓のフチだけ塗ってこの仕上がりです。リアコンビネーションランプはクリアーパーツの二枚重ねで実感あふれる奥行き感が表現されていたり、バンパーに埋め込まれた灯火類はキレイに光が反射するようにメタルインレット(極薄の金属シール)が用意されています。メッキパーツのあしらいもそこまで面倒な接着箇所がないので比較的安心して組み立てられました。
「パーツを細分化して微妙なディテールを再現する」というよりも、実車の佇まいを表現することに注意して用意されたさまざまなおもてなしが楽しいハセガワのS110シルビア。プラスチックパーツの色分けも相まって、あなたのスキルに合わせた様々な仕上げが楽しめます。みなさんも、ぜひ!