

モデルアート社から発売された「飛行機モデル総ざらい3 航空自衛隊の戦闘機編」。古今の自衛隊機を集めたなかなかのボリュームの本なのですが、そのなかで自分が惹かれたのが「ハセガワC帯の攻略記事」でした。いにしえのキットを2024年キットレベルにアップグレードするのではなく、その良さを活かしながら作っていく。塗料やツールの進化でより思い通りに、シンプルな攻略で味よく仕上げた完成品に自分もやってみたいという欲が掻き立てられたわけです。

自分が挑みたいキットはなにか。お店の店でパッケージアートを眺めていたときに、猛烈に違和感を覚えたのがこのF-4Eでした。テイルコードSP、西ドイツのシュパンダーレム基地に展開している機体です。私はこの機体を別のキットで作ったことがあります!

その基地に配備されているF-4はタン、濃淡の緑でまとめられたSEAスキームと呼ばれるベトナムの空を飛んだ航空機と同じような機体から、濃い緑3色でまとめられたヨーロピアン1と呼ばれる上の写真のように渋くまとまっている迷彩があります。

ひるがえってパッケージの絵を見てください……青? 緑を通り越してめっちゃ青。絵の表現が詩的すぎる、さすがハセガワの美しいパッケージイラストを描いている小池繁夫氏の業だ……。プラモの箱絵の面白さにぐんぐん惹き込まれていきます。それなら……。

じゃあ塗ってみるしかないよねぇ! プラモの指定色はMr.カラーでC301、C302、C303なのですが、小池氏のイラストの雰囲気にチャレンジするために、左から順にC374、C333、C302で置き換えます。

あとはフィルタ・リキッドを各色ジャバジャバと塗ったり剥がしたり。イラストの「青」に惹かれたから安易にフィルタ・リキッドの「シェードブルー」を塗ってみる! そんな気概で良いのです。

スミ入れや影色の表現にとっても便利な万能カラー「レイヤーバイオレット」も混ぜつつ、色を増やしていきます。ぬぐったり重ねたりしていくと、なんだか良い雰囲気に……難しく考えて手が止まるよりも、目の前の模型に試しに塗ってみるというポジティブさは模型製作にとってもけっこう大事だと思うのです。

できた……自分なりのC帯攻略。迷彩の色は見たことないし、いにしえのキットを味よく攻略もした。そして満足のいくF-4Eが作れたのです。

現代は組みやすくていいキットがたくさんあって、ハセガワにも細かいバリエーションに対応した新バージョンがあります。こうしていにしえのキットを、しかもパッケージの面白さに惹かれて作ってみると、思わぬ面白さがあるものです。

最新のファントムプラモであるファインモールドのF-4と記念にいちまい! レジェンドプラモと最新プラモの共演をお気軽に楽しめるのもプラモデルという商品ならでは。とっても雰囲気出てますよね! 最高の時間をありがとう! ハセガワC帯ファントム!!