部屋に飾りたい「旅する二人」のプラモデル。

 豊富なラインナップのタミヤのミリタリーミニチュアですが、私が大好きなのはバイク。戦車とも車両とも自転車とも違う存在感は動力を持った乗り物と人の最もミニマムな情景で、その気になればどこまでも行けそうな旅の香りを感じさせます。遠くから来てまた遠くへ行く。エンジンと人の関わりをダイレクトに感じる素敵なモチーフです。

 タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ ドイツ軍用サイドカーはそういう意味ではロマンあふれる旅の情景が隠れている名キット。いつか作ろう作ろうと思っていましたが、とうとう作るに至りました。

 ランナー1枚で構成されたキットはバイクの持つ単純さそのものを表しているようで気持ちが良い。すぐに出来上がるのでは?という予感がするのも素晴らしく、バイク自体はあっという間に出来上がります。

 その後、サイドカー、人と作っていくわけですが、思ったとおり、ヘルメットにトレンチコート、パンツ、ブーツといった服装は色を塗らないと典型的なモーターサイクルルックなんですよね。私はもう少し丈の短く、裾がまとわりつきにくくなっているモーターサイクルコートを秋口に着ますががそれを思い出します。

 十分な塗装テクニックがあればそんな色味に仕上げても良さそうですが、あえて塗らないことで、その日の気分によってドイツ軍の兵士にも、遥かなる旅をするモーターサイクリストにも見え方が変わるような気もしますので、このままでも楽しそうです。

 秘密のテクニックというわけではないですが、銃を持たせてしまうと物騒な感じになり、かっこいい服装も「装備」になってしまうので今回は無し。サイドカーの男性の手が空いてしまうので説明書を適当に切って折り曲げて、マーカーで色をつけて地図とか新聞とかそういうものにしてみました。なんか武器を持たせる気分じゃないときはとりあえずこのように紙を持たせてあげるといい感じになります。

 今は写真のとおり本棚にちょこんと置いていますが、これくらいのほどよい存在感のものを部屋に置くと少しだけ気分が良くなりますね。本棚の前を通り過ぎるたびに5cm程度のミニチュアがそこにいることに思わず目を細めたくなるので、プラモを作るというよりは、日常に少し色を挿すミニチュアを作るような気持ちで作るといいかもしれません。

クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。