

ひとつの箱に「戦車、人、バイク(軽車両的なもの)」がセットになっていて、しかもお値段もお手ごろな嬉しいプラモが、韓国のメーカー・アカデミーより発売されました。「WW2 ドイツI号戦車B型&KS750サイドカー」です。モチーフ選択も良くて、現代のフォーマットで手に取りやすいプラモがでたらな〜と戦車プラモ好きが思っていたところをズバッと刺してきました。アカデミーの近年のラインナップからはなかなかに目が離せないのです。

箱を開けるとひとつひとつは小さい模型ですが、実質2.5アイテム分くらいのボリュームがありますので説明書が3枚。モノクロが組み立てメイン、カラーが塗装図という感じです。
そして説明書は「KS750サイドカー」からスタートします。こういうセットアイテムでは、主となる戦車の前にバイクや軽車両などを組んでもらって、プラモの組み立てに慣れてもらおう〜という伝統があります。タミヤが確立したフォーマットともいえ、その代表が「タミヤミリタリーミニチュア 1/35 ドイツ88mm砲(オートバイ付)」です。大ボリュームで大小さまざまなパーツを組んでいく88mm砲の前に、小さくてパーツ数の少ないバイクを作ってタミヤのプラモに慣れてね、という流れでした。

マニュアル1を開くととても大きくサイドカーのパーツが描かれています。視認性抜群なのが嬉しいです。

完成するとこのようなお姿。指でつまめるサイズの中に、みっちりとディテールが入っているのがこの写真からだけでも分かりますね〜。しかし!

だって実際にパーツが多いもんね!! 大きなランナー(プラモのパーツを繋げている枠)にはサイドカーのパーツがみっちり。そしてもう一枚のランナーは、サイドカーに乗る兵隊さんです。
これだけでわかる通り、”慣らし運転”は無しです! 「俺たちのサイドカーはバキバキだから、振り落とされずについてこいよ!!」という漢気プラモ。初めて戦車模型を作る人にとっては、ちょっとびっくりするかもしれません。でもパーツの成型は綺麗で、パーツ同士もピタピタと合っていきます。決して組みにくいプラモデルではありません。

ホイールは左右分割にしてスポークのディテールをシャープに。貼り合わせがずれないように接着面にある凹と凸が噛み合うようになっています。

リアフェンダーのパーツはエンジンと一緒に成型されています。このパーツがバイクのコアになっていきます。リアフェンダー内部に突起がありますね。ここにタイヤを差し込みます。キットのタイヤは回転はしませんが、このダボでガッチリと固定されるのでブレることもなく、高さも揃うので水平も簡単にでます。

フレームを介して前方・エンジン&リアフェンダーなどが一つのユニットになります。大きめのパーツをフレームのくぼみにはめ合わせて、反対側のフレームで蓋をするように接着してバイクの形にします。どこを持って、どうやって接着剤をつければいいのかなど、じっくりと頭を使うポイントです。プラモを常に作っている人ならひょいと飛び越えられるかもしれませんが、こういう複数のユニットを挟み込むところは、初手の人にとってはかなり難儀するポイントと言えます。

この後は細かなパーツをバイクのあちこちに貼っていきます。各レバーは細いので折らないように気をつけましょう。よく切れるニッパーは必須。パーツカットの大切さをこれでもかと叩き込まれます。


バイクの組み立てが終われば、サイドカーはもう楽勝でしょう。各パーツがカチカチと噛み合うように設けられた切り欠きや軸、接着の糊代がしっかりと用意されているので、組み立てに迷うことはありません。

見事完成です! 普通に1日かかりました。組む前は戦車模型によくある「慣らし運転から本格的な組み立てにステップアップする伝統的パッケージスタイル」だと思っていたら、初手からエンジン全開を要求されます! でも合わないパーツはほぼ無いので、組み立てが難しいということはありません。細分化された小さいパーツの切り出しや接着というところを落ち着いてクリアーしてください。そうすればめちゃくちゃかっこいいバイク模型が手に入りますよ!