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【艦船プラモデル最前線】リニューアルパーツは艦載機に注目!/アオシマの高雄

 高雄はいくらでも語ることがある艦船です。顔とも言える艦橋の独特のシルエット、就役から終戦までの数多くの働きぶりとそのなかで受けた改修、同型艦との差異、そしてそれが模型になったときにパーツとして異なっていく面白さ……。だからこそ、アオシマが新しい艦船装備パーツを作って、それを搭載する最初のキットに高雄を選んだのでしょう。最近では『ゴジラ-1.0』への出演も話題になり、アオシマの高雄は店頭からスッといなくなったのもあります。

 現在タミヤ/ハセガワ/アオシマの3社がアライアンスを組んで発売している「1/700 ウォーターラインシリーズ」は機銃などの装備品に共通パーツを採用していて、メーカーを問わず同じパーツのセットが入っていました。これもまた90年代ウォーターラインシリーズのリニューアルにともなって開発されたもので、それまではメーカーごとに設計した装備品が入っていました。「ここが共通だと並べたときに一体感が出るよね」とか「ここが精密だとうれしいよね」という発想のもと、あらゆる艦種を見渡して付属する装備品を最小公約数でまとめたような、とてもよくできたランナー。今回は、これらに付属していた装備品をアオシマがリニューアルしたのです。

 実際に小さな装備品を精密なパーツに置き換えると、キット全体が引き締まって見えます。今回アオシマはこの装備品をさらに精密にしてきたわけです。新しいパーツはカタパルトの天面にも彫刻が入っていて、側面もよりシャープで奥行きのある造形になっています(写真上、左が旧共通パーツで右がアオシマ製の新パーツ)。

 高雄ならとくに面白いのは艦載機でしょう。「複葉機の支柱が再現されました」というのは見かけ上もうれしいところですが、面白いのは零式観測機の組み立て。本体とフロートが一体になっていて、翼のほうをくぐらせて接着するようになっています。艦載機はフロートが本体との接着面になるので、このほうが強度的にうれしいところですね。

 装備品は艦の中央部に集中するので、こうして近づくとその差が明らかになります。装備品の解像度は上がっても作り方はいっしょなので、「同じゲームをPS5でやるかPS4でやるか」という違いといった感じ。奥は以前紹介した愛宕で、こちらは最終時の高雄よりちょっとだけ前の状態。マストトップの電探部分や、艦橋構造がちょっとだけ違う……ここが同型艦や時期違いの差を見て喜ぶマニア目線の楽しいところ……。

 いままではキットが同じでも装備品の精密度が上がると楽しいよ……ということで、アフターパーツと呼ばれる社外品がオススメされてきたわけですが、今回は箱の中にそれが入っています。だからなおのことオススメ度がアップします。高雄はシルエットも良好、そこに精密な装備パーツが加わって、以前組んだキットもまた新たな姿になります。ひつまぶしのように、2杯めは薬味を加えて味わいましょう。しかもですね、装備品パーツはだいたい余るので、たくさん集めると過去の製品のディテールアップもできちゃうんですね!

けんたろうのプロフィール

けんたろう

各模型誌で笑顔を振りまくフォトジェニックライター。どんな模型もするする食べちゃうやんちゃなお兄さんで、工具&マテリアルにも詳しい。コメダ珈琲が大好き。

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