

アオシマのフネ模型が一挙にリニューアルしました。どこが変わったのかというと、フネの上に乗っかっている「艤装」と呼ばれるこまかいパーツたちです。軍艦の大まかなカタチというのはそれぞれ違うものですが、装備されている武器や小さなボートはおおむね共通なので、ウォーターラインシリーズでは各プラモデルで同じパーツを入れておき、ユーザーが説明書を見ながら必要な艤装を所定の位置に据え付ける……という方式が取られています。

艤装というのはどれも小さなパーツですが、艦船模型をクローズアップで見たときに「おおっ!精密!」と思わせる大事な要素です。今回の艤装パーツ更新ではいままでのものよりも緻密な彫刻になり、たとえば巨大なフネから下ろして使われるカッター、ランチ、内火艇と呼ばれる小さなボートもすごく立体的で質感豊かなものになっています。

リニューアルの目印はパッケージ天面に入れられた「更新版 艤装パーツ付属」の赤い文字。再販に合わせて続々とリニューアルされているので、パッケージ側面に入った製品番号は従来と同じ。リニューアル版かどうかは模型店で天面をしっかりと確認しましょう。

92式4連装魚雷発射管を取り出してみると、全長13mm程度の大きさに圧倒的な濃度の彫刻が入っています。シルエットを再現するだけでなく、本当に1/700の人間が触れるディテールを肉眼で見えないくらいの緻密さで彫り込むことによってそこに機能があることがうっすらとわかってきます。オモロい!

魚雷発射管のシールドはスライド金型を使い、上下面だけでなく側面にある足掛けや扉まで再現。こんなふうにパーツ数を増やすことなく、難しい組み立てをさせることなく、手軽に艦船模型の精密さを引き上げてくれるのが嬉しいポイントです。
このほかにもたくさんのパーツが図鑑のようにずらりと並んでいて、それぞれの機能や大きさの違いを見比べるだけでも知識欲がガンガン刺激されます。もっと詳細に知りたくなったらタミヤから発行されている艦船模型の副読本、『軍艦雑記帳』(上下巻)を合わせて読むのがオススメ。大きなものが小さく縮んでいるがゆえに細かすぎてなんだかよくわからない……と敬遠していた艦船模型も、一気に高解像度で眺められるようになります。

カレーに福神漬やらっきょうをトッピングすると味が立体的になることはみなさんもおわかりのとおり(そして福神漬やらっきょうの味付けでカレー全体の味が変化することもご存知のとおり)、艦船模型の細密さをググっと引き上げてくれるリニューアル版艤装パーツの出現は、艦船模型を味わうのに絶好の機会と言えます。いままで作ったことがなかったあなたも、その細かさに仰天しながら軍艦を組み上げ、そこに繰り広げられていた「リアル」を感じてください。