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黄色いタイムマシンが手に入った日、プラモデルが好きな理由を思い出した日。

 デロリアンといえば無塗装ステンレスボディ。ヤスリの目をそのまま残したヘアライン仕上げ。プラモデルを銀色で塗るところまではイメージできるけど、「ステンレスでーす!」というあの無闇矢鱈な主張を1/24の模型で表現するのはだいぶヤバそう。実際にチャレンジしている人はいても、自分が同じことをできるかどうかわからんし、できたとしても「あの人が作ったのと同じものができるのか」という悔しさがある!オレの作るプラモデル、オレだけの仕上がりにしたいじゃないかという気持ちがオレのなかで弾け、そして塗料を握りしめた。

 黄色いデロリアンがあったっていいじゃない。これはプラモデルなんだし、プラスチックだから好きな色に塗れる。切ったり貼ったり削ったりも思うがまま(ちなみにググると赤とか青とか黄色のデロリアンに乗ってる人も案外います)。ラッカー塗料のGX4 キアライエローをブバーっと吹き付ければ見たことのないタイムマシンが未来からコンニチハ。

 ちなみにこのプラモデルは黒と濃淡2色のグレーのパーツが用意されているのでボディとガルウイングのドア、あと灯火類を塗るだけでだいぶそれっぽい仕上がりになります。窓枠塗るのが面倒かな〜と思ったけど、フロントガラスのフチは塗り分けラインが全部直線なのでマスキングもテープをまっすぐ貼ることさえできればなんら問題なし!ジウジアーロ、いいデザインだな!

 パーツ数280と聞いて結構ビビっていたし実際に見た目のパーツ数はとっても多いんだけど、何をどこに貼ればいいかははっきりしているし、設計/成形の精度もすごく高いので組み立てで迷うところとか「これ、本当に説明書通りになるの?」みたいに疑心暗鬼になるところもありません。仮組みなしで言われるがまま貼ってもちゃんとカタチになります。

 もちろん塗り分けたらだいぶ情報量が増えるのでしょうけれども、どうですかこの立体感。ボディが黄色い時点でだいぶ盛り上がってますから、タイムマシン的なゴチャメカもストレートでぐいっと呷っていくことにします。キャビン後方の壁にくっつけてあるフラックス・キャパシターのパーツとか、プロポとかビデオカメラとか目覚まし時計とか、嬉しいパーツも多いのだぜ……。

 このプラモデルのエラいところは塗装したボディの外側にいろんなものを取り付けるデザインなのに、案外ボディと接着しなくても(配線の類のアタマとお尻は剥き出しのメカにくっついているので)ビシッと固定されるところ。後ろについてるシルバーのボックスだけは組み立てがかなりシビアですが、逆に言うとそこさえクリアできれば「難しそうに見えてだいぶ組みやすい」という類のプラモデルです。

 カーモデルって完成に近づくほど「ここから先は失敗できないゾーンだぜ……」と高い集中力を要求されがちなんですけど、今回は「これを付けて〜、それからこれを乗っけて〜」とやっているうちに「あれ……出来てる!?」となりました。ドアもビチっと開閉できてだいぶかっこいいし、何より「黄色いタイムマシン」という見たことがないものを自分で作れたのにびっくりしちゃったりして、これぞ「欲しい色に塗れる」というプラモデルの面白いところなんだよな、と改めて思った次第。アナタのプラモデルですから、アナタの色に塗っていいんです。どんな色でもどんな仕上がりでも、そこにあるのはアナタだけの完成品!

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からぱたのプロフィール

からぱた/nippper.com 編集長

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。

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