箱を開けたら、中から3つもの箱が!! 中国からやってきたオリジナルメカのプラモデルが、老舗ホビーメーカー・ウェーブより発売となります。まるでパーフェクトグレードかな? ってくらいのボリュームで定価7260円!! どういうことなの!? ってびっくりしながら、箱を開けてみるのです。
このプラモデルは、中国の模型メーカー「和模线(HEMOXIAN)」によりオリジナル作品《超限零點/OVER ZERO》に登場する軍用サイボーグ「TASTIER」というもの。日本国内メーカー同様、中国でもメーカーがプラモオリジナルコンテンツを作り出し商品化しているのです。ウェーブが輸入販売をするこのTASTIERは、ひとつ商品に「TASTIER」本体、支援メカ「汎用型Mechanical Dog」とディスプレイ用の「複合整備台」がセットされています。言わば3アイテムがひとつになっているのです。だから外箱の中には3つの箱が入っていたんですね!
こちらが主なセット内容。これで7260円。ちょっと理解できません。今回はまず「TASTIER」の箱を開けてみようと思います。
サイボーグ「TASTIER」だけでもこのボリューム。プラの質感も国内メーカーのキットとほとんど変わりません。チューブなどは軟質パーツのランナーがセットされています。
最も驚いたのが「塗装済みパーツ」の美しさです。このキット、シルバーのパーツだけで全て塗装処理されています。少しだけ粒子感がありながらめちゃくちゃ輝度が高いシルバーが選択されており、パーツを見ているだけでワクワクしてしまいます。組み立てるだけで高級感を演出できますね。
クリアーパーツも紫や赤のものがセットされており、どちらもとっても透明度が高いです。傷やゴミの混入も見受けられません。
水転写デカールの他に、バイザー内のディテールを選択できるエッチングプレートが付属します。これをバイザー内に入れるだけで、クリアーパーツ越しにきらりと光るディテールが表現されます。
トイ的な遊びとして電飾ユニットも最初からセットされています。電池は別売りになります。
試しに電飾ユニットの部分だけパーツをセットしてみたら、なんの苦もなくすんなりとパーツが収まりました。設計で無理をしているところも無く、パーツは多いですがスムーズな組み立てが期待できそうです。
箱を開けてパーツを見てみるだけでもお腹いっぱいになれる「TASTIER」。今度は実際に組んでみて、どのような構造になっているのかご紹介してみようと思います。中国オリジナルメカプラモの今を確実に体験できること間違い無し!!! それでは〜。
1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)