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圧倒的な物量で「かわいさだけを抽出した美少女プラモ」に挑む中国メーカーのレニーちゃんをレビュー!

 世はまさに大美プラ時代。この世の全てかどうかは知りませんが、数多くのメーカーからそれぞれ特色を持ったかわいいプラモがでるのは楽しいですね。今回買ったのは、中国の新興メーカーPR Productionから発売、「異世界旅行手帳 01 新人戦士 レニー・ブラウン」ちゃんです。


 「デフォルメした女の子のプラモデル」というのは、あんまり見ないところ。誰もいなかったブルーオーシャンというよりは、各社が挑んで散っていった偉大なる航路(グランドライン)と言った趣もありますが、新商品としては新鮮です。中国では「とくに原作はないけどプラモデルファンに刺さりそうなそれっぽいデザインでオリジナルのシリーズを立ち上げていく」というムーブメントが起きていますが、本シリーズでは次作に魔法使いちゃんが控えています。キャラが増えると世界観が広がっていく。いいことです。
 しかしなにより箱がでかすぎる。2000円というのでちっこい箱でくるかと思いきや、異常な物量。交換用パーツを多く用意するメーカーさんの設計思想を感じます。

 設計思想。まさにこれを感じることがいろんなメーカーのプラモデルを組むことの面白さのひとつと言えましょう。レニーちゃんは細かい関節をくみ上げて可動部位を完成させていく作りです。可動軸のまあなんて細いこと。ちょっと誤ればねじ切ってしまいそう。他の組み立てもピッタリ!とまではいきません。ダボがきついところがあったりとか、少し段差ができるところがあったりとか。色分けなども最低限となっています。

 この辺りはその辺に力を割きすぎないようにするという思想なのでしょう。まず定価がある。そこに合わせて、レニーちゃんのかわいいところをみせたい。だから丁寧な塗装のフェイスパーツは2個つけたい。木でできた剣や盾で新人感を出したい、でもパーツを分けたりは難しいから塗装パーツにしちゃおう。ちょっと合わせ目とか出ちゃうけど、もっとかわいくしたいなら頑張って!

 「かわいくしたい力」をさらに感じるのがこれ。でっかい箱がコレクションケースになること。これは偉い。ついでに余剰パーツもあらかたしまえて偉い。無論、透明度なんかは市販のケースには敵わないですよ、箱なので。でもこれがあれば「とりあえずここに置いとくか」の気持ちが生まれてくる。完成した、よしどっかにしまっとこう、から、まあ入れるところあるから入れて飾っておくか、になるわけです。

 うーん、かわいい姿を見せたいという思想がいろんな角度から攻めてきます。こうなると、ちょっと塗装なんかを頑張ってよりかわいくしてあげたくなりますね。新人戦士と手を取り合って、美プラの海に漕ぎ出すことにいたしましょう。

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