

スピノサウルス、めっちゃデカい。エクスプラスから発売されたスピノサウルスは1/35スケール。『ジュラシック・パークIII』に登場したキャラクターとしてのスピノサウルスを臨場感たっぷりのジオラマ仕立てで楽しめちゃうプラモデルです。ゴツゴツした表皮の表現がたまらんわけですが、このプラモデル、本当にリッチな金型の見本市みたいになっていてすごい。

脚ドゥーン、泥水バッシャアの台座パーツの奥行きがたまらん。動的な水の動きが硬質なプラスチックに静止した状態で彫刻になっていて思わずニコニコしてしまいます。もちろん足のパーツとバッチリ合う造形になっていて、デジタル時代の造形〜金型設計技術にありがとうと伝えたい。

そんでキミ、この背びれのパーツですよ。こんなに分厚いとプラスチックが冷えて収縮するとカタチが変わっちゃうのですが、スライド金型という技法によって中身がごっそり肉抜きしてある。スライド金型じたいは珍しいもんじゃありませんが、中空にする面積とスライド量はプラモデルだとほとんど見たことがないレベル。こんなの左右に貼り合わせればオッケーじゃん?と思うけど、パーツを切り出すだけで大ぶりな塊が手に入ることのダイナミズムを選択しているわけですね。合わせ目を消さなくていいのもアドです。

なにより盛り上がっちゃうのがジオラマの添え物に過ぎない「沈みゆくクレーン車」のブームがトラス構造イッパツ抜きの3ピース構成になっていて、繊細さと組み立てやすさと剛性を一気に両立させていること。これは同社前作の『シン・ウルトラマン』でも見られた手法ですが、さてはエクスプラスの中の人、トラスをプラモデルにするのが楽しくなっちゃっているな?

メーカーの完成見本はとってもリアルに(劇中のスピノサウルスそっくりに)塗られていますが、その方法はあっと驚く意外な方法が説明書でオススメされています。巨大で強い恐竜の有機的なポーズと表皮の生々しさと、対比的に配置された人間の作る直線的なメカ。ギリギリまで切り詰められた台座の面積や配置も「プロならではの巧みさ」でセットされていますから、誰が組んでも達人のジオラマが手に入っちゃうというのがホントいいっすね。そんじゃまた!