

無造作な髪をバンダナで留め、大きなセルフレームのメガネをかけ、DoomのTシャツを着ている。そんなアイツの部屋は、壁に所狭しとかかったブリスターパックに入ったままのスターウォーズのフィギュアとポスター。棚に入りきらない雑誌やアメコミと映画のパッケージ。そんな彼が渡してきたプラモデル。エクスプラス、1/8ベラ・ルゴシ as ドラキュラです。
僕、昔から、海外のオタクいわゆるナードって呼ばれるような人たちのコレクター部屋。あの雑多で好きなものしか置いてないっていう感じ。すごい憧れなんですよね。

そんな彼らの部屋に置いてある、むかーしのプラモデルですと言われても信じてしまうような少し古びた感じのするパッケージデザイン。暗めのネイビーと文字色のオレンジや赤の配色とかパッケージの絵とか横についてる権利関係のマークとか袋に書いてあるコーションの文字がツボ。でも権利のマークとか見てもわかるかもしれないですけど。これ最新のキットなわけです。しかも金型を流用しての再販とかそういうわけでもなくバキバキの新作、超最新キット。

現代で、ユニバーサルの最初のモンスター映画からドラキュラのプラモデルが出ている。しかもドラキュラのプラモデルというよりは「ベラ・ルゴシという俳優が演じたドラキュラ」のプラモデルです。権利マークにもほらベラ・ルゴシの顔が。そして権利まで取ったその造形がもう本当に顔。そしてベースや柱の造形もさることながら、服の皺のつきかたは目を見張るものがあります。特にパンツのタックの入りかた、センタープレスに左右から入るしわ。長めのパンツが革靴に当たってクッションが入る感じ。そしてストレートチップの革靴とそこにも入る細かなしわ。

大胆にカットを入れられたドラキュラは決して多くないパーツ数ながら立体感を上手く演出しています。特にシャツ、ベストとジャケット部分。普通に正面と背面でパーツを割ってしまうと表現できないベストとジャケットの間の重なり具合。大ぶりなパーツたちを貼り合わせると、ものの1時間もかからずに完成してしまいます。

完成すると結構な大きさのスタチューになり、サラッと完成した割にはすごい満足感。黒いパーツ質感もよくそのままで十分見栄えがします。あとは顔やシャツ部分、ベースを少しづつ塗っていけば結構なクオリティのものになりそうです。そしたら友達を家に呼びましょう。
家に呼ばれた友達は完成したドラキュラを見て、「こいつちょっと侮れないな。こんな古い映画も守備範囲なのかよ。しかもこんな大きさの完成品を部屋に?やべーな。”海外のオタク”かよ!」となること間違いなしです。