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「ゴジラ-1.0」で揺り戻された61式戦車への憧れ。タミヤ 1/35 陸上自衛隊 61式戦車。

▲またゴジラと戦うことはあるのか!?

 旧日本軍の兵器がゴジラと戦う……形は知っていても戦う姿は見たことがないあの兵器やこの兵器が「ゴジラ-1.0」が見せてくれたそんなシーンひとつひとつに心が奪われるのでした。大人になってからプラモデルを通して知った震電などが、子供の時に夢中になったゴジラに立ち向かって行くなんて。それだけで僕は震えたのです。そして、ゴジラに熱くなってしまったこともあり、昭和のスクリーンでゴジラと対決した「61式戦車」のプラモが作りたくなりました。「ゴジラ-1.0」の世界線でも「61式戦車」が生まれるなら……。勝手に新たなバトルシーンを妄想してしまうのです。

▲タミヤミリタリーミニチュアの61式戦車の主役ランナー

 手に取ったプラモはタミヤミリタリーミニチュア(以下MM)の61式戦車。本キットは走行可能なモーターライズキット「1/35戦車シリーズ」で1970年にラインナップされた61式戦車のキットに、新規パーツを追加して1993年に商品化したもの。上の写真の「D」ランナーが新規パーツで追加されたものになります。シワの表現がかっこいい防楯のキャンバスカバーや工具箱、勇ましいフィギュアなどが収められています。さらに履帯も接着&塗装が可能なベルト式のものにアップデートしています。

▲こちらが1970年生まれのパーツ。1970年でこの精度はマジですごい。各パーツに刻まれた濃いめのディテールによって、メリハリある模型となっています
▲底面の顔みたいなのがモーターライズの名残。トーションバーもシャシーと一体成型されているので、組み立てもいらず。位置もすべて揃っているので、転輪をつけた後にガタついたりもしません

 溶接痕やボルトの表現もかなり誇張されていてとってもかっこいい! シンプルな車体形状の絶妙なアクセントになっています。

▲車体前部の変速機点検用パネルのボルトのディテールは見どころ。ボルトの溝がさまざまな方向を向いている芸コマな部分も素敵です
▲スモークディスチャージャーの取り付け穴の形状を変えることで、付け間違いを防いでいます

 パーツの取り付けを間違えないように、軸の形状や太さを変えています。今では当たり前のことかもしれませんが、昔のパーツにもそのような配慮がされています。

▲履帯も接着&塗装が可能な素材にアップデートされたものがセットされています

 1/35スケールでは、ファインモールドが後発で素晴らしいプラモを発売しています。そのキットの存在もあり自分はタミヤの定番である本キットを過去のものとして見ていました。しかし今回組んでみて、1970年と1993年のパーツが見事に融合を果たしながら、タミヤMMの持つ組みやすさも両立しているすごい戦車模型だと知ることができました。完成したシルエットは見事な61式戦車。長く愛されているこのキットを見ながら、少年時代にたくさん見たゴジラシリーズの思い出に浸るのでした。めちゃくちゃかっこいいので、ぜひ作ってください。おしまい。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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